ピアノの森 -The perfect world of KAI- / Piano no Mori: The Perfect World of Kai

ピアノの森 -The perfect world of KAI- / Piano no Mori: The Perfect World of Kaiのレビュー・評価・感想

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ピアノの森 -The perfect world of KAI- / Piano no Mori: The Perfect World of Kai
9

素晴らしいピアノの演奏と映像

NHKをなにげなく見ていたら、このアニメがやっていました。最初は特に何も感じませんでしたが、暫くするととても素晴らしいピアノ演奏が聞こえてくるではありませんか。えっ?これはアニメだよね?と思いしっかり最後まで見てしまいました。最初にその内容や音楽の素晴らしさに圧倒され、毎週見るようになりました。

ピアノを題材にしたアニメを見るのはこれが初めてでした。何に驚いたかというと、アニメーションです。ピアノを弾いている時の手の動きが本物そっくりで、どのように作成しているのかとても興味深かったです。音楽とアニメの手の動きが全く同期しているのには驚きました。モーションキャプチャーでも使っているのかな、と。最初は内容よりそこばかり気になり見ていました。

内容的には、カイ君の幼少期から、世界的なコンクールに出場するまでの成長過程が大変魅力的に描かれており、見ていてとても楽しいです。大変綺麗な絵と大変素晴らしいピアノ演奏。同時にこれらを見ることが出来るアニメはそうそうありません。ライバルとの競争や葛藤の中でもカイ君は、持ち前の良い性格を崩さず、皆に愛されるキャラクター。子供らがこのアニメを見て、何か得るものが必ず有ると、私は確信します。

ピアノの森 -The perfect world of KAI- / Piano no Mori: The Perfect World of Kai
9

タイトルなし

原作をアニメ化し、4月からNHKで始まった『ピアノの森』。
森の側の貧困な母子家庭で生まれた小学生の『海』の唯一の玩具は森の中にあるピアノ。そのピアノは壊れたピアノで、誰もが 音が出るとは信じていなかった。
ある日、夢はピアニストだという転校生『雨宮』が現れた。さらに昔ピアニストで、今は小学校の音楽の先生になっていた『阿字野』の二人により、海の隠されたピアノの才能が明らかになっていく。そして森のピアノは昔阿字野が手放したものだった。事故に合い 自分にはもう弾けなくなったピアノを海だけは弾ける事実を知り、阿字野は海にピアノのレッスンを受けるよう促すが ピアニストになることに興味がなく、レッスンにはお金がかかると思った海は頑なに拒否する。しかし、阿字野が弾いた『子犬のワルツ』が自分には弾けないことに気付いた海は 結局阿字野にレッスンを受けることになり 課題曲の練習をひたすらする。音は出ているのになかなか合格を言ってくれない阿字野。だんだん嫌になってきた頃 阿字野に言われた『自分が一番好きな場所を思い浮かべて弾くといい』と言われた言葉を思い出し 自分の中の音を見つけることが出来る。その演奏を聞いていた阿字野は合格を言い渡し 見返りに友達の雨宮も出るコンクールに 海も出るように伝える。ただで教えてもらったことに引け目をかんじる海はしぶしぶ承諾する。

ピアノの森 -The perfect world of KAI- / Piano no Mori: The Perfect World of Kai
8

ピアノやショパンが好きな方に

森に打ち捨てられた一台のピアノ。そのピアノが一人のピアニストを育てていた。
娼婦の息子として生まれた主人公・一ノ瀬海を中心に、偉大なピアニストを父にもち、海との才能の差に苦悩する雨宮修平、海の指導者で、交通事故でピアニストとしての道を断たれた過去をもつ阿字野壮介など、様々な登場人物のピアノを巡る人間ドラマが描かれています。
海のおかれた環境からピアニストとして大成するのは決して現実的ではありません。しかし、森のピアノという神秘的な存在が非常に幻想的に描かれ、逆に海が生きる世界の厳しさは非常に現実的に、生々しく描かれていることで、あり得ないことも起こりうるような不思議な感覚が生まれてきます。
ショパンコンクールでは、各国代表の様々な音を想像しながら、参加者の中でも群を抜いて聴衆を惹き付ける海の姿に痛快さすら感じます。また、阿字野氏との師弟関係の行方も目が離せません。ハンドドクターの世界的権威が海の将来を左右する案件をもって登場します。海の手に何か問題があるのかと、ハラハラさせられます。
小学生だった一ノ瀬少年と雨宮少年がどのように成長していくのか、ショパンコンクールの覇者は誰になるのか、いろいろな楽しみ方ができる作品です。「ピアノ」、「ショパン」というフレーズに心が反応する方に、ぜひ読んでいただきたいです。