デッドマン・ワンダーランド

デッドマン・ワンダーランドのレビュー・評価・感想

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デッドマン・ワンダーランド
8

グロカッコイイ!な世界観

人はバタバタと死に、血はバシバシ流れるという、まさに「グロ系深夜アニメ!」という感じの作品です。原作はグロシーンも全て丸見えですが、アニメはもちろん規制が掛かっております。それでも目を覆いたくなるようなシーンが多数ありますので、グロ耐性のない方へのおすすめは避けたほうがいいと思います。
クラスメイトを全員惨殺したという無実の罪で主人公・ガンタは、めちゃくちゃなルールが横行している刑務所「デッドマン・ワンダーランド」へと収監されてしまいます。
しかし実はデッドマン・ワンダーランド内は、罪の枝と呼ばれる異能力を使える者たちが集められている場所で、ガンタは未熟ながらも罪の枝を使い、極限状態の中で必死に生き延びていく、というストーリーです。
デッドマン・ワンダーランドへ収監されてすぐ、世界観や設定が明かされるのですが、昨今はやりのデス・ゲーム系作品の先駆けのような設定がたまらなく好きです。
「受刑者の首輪にはタイムリミットがあること」「タイムリミットを伸ばすには手が届かないほど高額なキャンディが必要」「キャンディを得るためには戦って生き残らなければならない」という、世紀末すぎる設定なのですが、またそれがクセになるのです。
原作が月間連載かつ、連載途中のままアニメ化してしまい、終盤の不完全燃焼感は否めませんが、それでも好きな作品です。

デッドマン・ワンダーランド
8

過激な描写ですが、読み進めたくなる内容です

交響詩篇エウレカセブンを手掛けている片岡人生さん、近藤一馬さんの作品です。第一話でいきなり主人公「ガンタ」のクラスの生徒全員が「赤い男」に皆殺しにされてしまい、主人公が死刑囚にされることから物語は始まります。
刑務所に入っている囚人が職員として働くアミューズメントパーク「デッドマン・ワンダーランド」、主人公を知る謎の少女「シロ」、特殊能力「罪の枝」とその根源の秘密、ガンタと出会う人物たちのこれまで歩んだ人生の背景など、見所が満載の作品になっています。
かなりグロテスクな描写が多いので、抵抗のある方は読み続けるのは難しいかと思います。特に11巻で特殊能力「罪の枝」がなぜこの世に生まれたのかを知ることになるのですが、初めて読んだときは「そんな…」って気持ちになりました。
デッドマン・ワンダーランドは「理不尽・不条理」の世界を描いているようにも思える内容となっており、最終巻で完結はしますが「赤い男」が行ったガンタのクラスの生徒皆殺し行為は、その背景にどんなに理不尽な目に遭っていたからと言って、許されることなのかわからない部分は残ります。でもそれもまた「不条理」なのかもしれないと、少しモヤっとする終わり方ではありますが、絵はとても綺麗で臨場感のあるバトルシーンは見ものです。
ガンタとシロの物語でもありますが、ガンタを支える仲間たちのサイドストーリーも忘れず見てほしい作品です。