僕だけがいない街 / 僕街 / ERASED

僕だけがいない街 / 僕街 / ERASEDのレビュー・評価・感想

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僕だけがいない街 / 僕街 / ERASED
9

タイムリープ漫画の傑作

藤原竜也主演で映画化もされた、タイムリープ漫画の傑作です。
物語の前半は、現代である2008年と1990年の2つの時代を軸に物語が進みます。28歳で売れない漫画家である主人公の悟が、小学校時代にタイムリープし、かつて起こった小学生連続誘拐殺人事件を防ごうとします。2006年で知り得た情報をヒントに、悟が同級生の仲間とともに、連続誘拐殺人事件の犯人を追います。物語の後半は、現代を舞台に、連続誘拐殺人事件の犯人を捕まえるべく、大人になった悟と仲間たちが奮闘します。
この漫画は、タイムリープの要素とミステリーの要素が混ざり合って、非常にスリルのある物語です。
また、小学生時代のいろいろな出来事が、伏線として最後に回収されていくようになっているので、二回目、三回目と何回も読み直して楽しめる漫画です。また、物語全体で描かれる、親子の愛、友情も読んでいると胸が熱くなります。また、殺人事件の犯人の屈折した愛にも見てて恐ろしいと思うとともに、引き込まれるものもありました。
絵柄は、くっきりとして読みやすく、巻数も8巻のため(9巻は、オムニバス形式でおまけのストーリーが掲載されています)、長いストーリーや複雑な絵が好きではない人におすすめです。

僕だけがいない街 / 僕街 / ERASED
10

時をかける少年

タイトルから内容は推測しにくいのですが、これはタイムリープ&サスペンスものです。
主人公は『リバイバル』というタイムリープの能力を持っています。いつでも発動できるものではなく、何か不自然な事、悪い事が起こると発動するようになっており、例えば"子供が事故をする"、"誘拐される"、そういった時に発動して、時間が巻き戻り、解決する事によって時間が進むようになります。
そうした日常を過ごしていると、母親がある事件に巻き込まれ、主人公のリバイバルが発動します。
そうすると、何と小学生まで時間が巻き戻ってしまいます。それまでは30歳近くの大人でした。まさに体は子供、頭脳は大人です。
なぜ小学生まで戻る必要があったのかは読み進めていくと分かるようになってきます。

その小学校では誘拐事件、殺人事件が発生していました。
リバイバルでは事件発生前に戻ることができたので、主人公はその事件を解決するように動き出します。
しかし謎の犯人によって同級生が危険な目にあっていき、またリバイバルが発動して大人の時代に戻ったりします。
過去と現在を行き来しつつ、謎を解き明かしていくという話です。
あと北海道が舞台なので、様々な北海道弁や別れ際のあいさつ「したっけー」が印象に残ると思います。

僕だけがいない街 / 僕街 / ERASED
10

圧倒されるストーリー

原作は漫画、アニメ、映画化もされた作品です。

主人公は母親をある人物に殺害されます。そして主人公は殺人犯に間違えられ、逃亡することになります。その逃亡途中、主人公の意識が飛びます。次の瞬間、主人公は小学生に戻っていました。主人公は母親を助けるために動き出します。これがこの作品のあらすじです。

最初「僕だけがいない街」というタイトルの意味が分からなかったのですが、最終話でなるほどと納得させられます。私はこの作品をアニメで観たのですが、何と言ってもストーリーがよく出来ていて入り込んでしまいます。展開が気になってしまい、一日で全話観てしまうほどです。
登場人物たちの立場や関係、一人一人の性格や家庭環境なども複雑でありながら頭に入ってきやすいです。

現在と過去を行き来して過去の事件の謎を解くだけではなく、主人公である悟が母親を救うためにしたことが結果的に他の誰かも救うということになるというところが凄いと思いました。
また、悟の母親の悟を想う気持ちに胸が熱くなります。母親の偉大さを感じることも出来る素晴らしい作品です。
悟の友人たちがとてもいい子たちばかりで、久しぶりに旧友に会いたくもなる作品です。
話のラストにかけての展開にはとても驚かされます。連続誘拐殺人の犯人がまさかの人物で鳥肌が立ちました。
現実には絶対に起きてほしくない事件です。ですが妙にリアリティを感じてしまうところもこの作品の良さでもあり、少し怖いところでもあると思います。最後の最後まで気を抜かずに観ることをおススメします。