ちはやふる / Chihayafuru

『ちはやふる』とは、2008年2号から2022年9月号まで『BE・LOVE』(講談社)に連載された、末次由紀による少女漫画である。コミックスは49巻まで刊行され、累計発行部数は2,700万部を超えた。
物語は競技かるたのクィーンを目指す綾瀬千早(あやせちはや)の競技かるたの戦いと、かるたを始めるきっかけになった綿谷新(わたやあらた)や幼なじみの真島太一(ましまたいち)との恋愛が描かれる。競技かるたを題材に恋愛や友情を描いた少女漫画であるが、かるたに対する熱量からスポーツ漫画でもあると評された。
作者は構図の盗用が問題となり一時活動を停止していたが、本作品は活動再開後初めての連載作品となった。
2009年には「第2回マンガ大賞2009」を受賞し、2010年「このマンガがすごい!2010」オンナ編で第1位を獲得した。2011年「第35回講談社漫画賞」で少女部門を受賞。2012年「第16回手塚治虫文化賞」のマンガ大賞で最終候補作まで残った。テレビアニメは第3期まで放送され、実写映画は2部作で2016年3月19日と2018年3月17日に公開された。綾瀬千早役を広瀬すず、真島太一役を野村周平、綿谷新役を新田真剣佑が演じた。

ちはやふる / Chihayafuruのレビュー・評価・感想

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ちはやふる / Chihayafuru
10

友情と恋愛、カルタの物語り

芸能活動する姉を応援することだけが彼女の唯一の夢で特技だった主人公の千早(ちはや)。そんな彼女に恋心を抱く太一(たいち)。小学生の2人が、転校してきた新(あらた)と出会うことから物語は始まります。
新の特技はなんと百人一首。彼と一緒に百人一首をしたその日から、千早の夢は変わるのです。
家族の事情や進学先の違いでそれぞればらばらになった3人が高校生になって再会。小学校を卒業してバラバラになった3人でしたが、それぞれがそれぞれの方法で百人一首を続けていたのです。高校に進学した千早はカルタ部を立ち上げ全国大会を目指すべく葛藤します。
競技カルタはスポーツなんだという描写も見どころ。
小倉百人一首競技を通して、カルタの世界に夢中になる主人公たち。そしてその周りを取り巻く友人やライバル。この漫画に出てくるキャラクターたちはみんな何かに一生懸命でまっすぐなんです。
競技の面白さだけでなく、もちろん恋や友情も描かれています。
読んでいるといつの間にか胸の中がホカホカしてくる名言も多数登場。大好きな押しキャラも絶対にできます。
高校生のまぶしすぎる青春ストーリーですが、大人の女性も男性にも見てほしい1冊、いや50冊です。先ほど完結を迎えているので続きが気になるということもありません。大人買い大人読みできます。この作品はアニメ、映画(広瀬すず主演)にもなっており、漫画のみならず楽しめる作品だと思います。

ちはやふる / Chihayafuru
7

競技かるたと恋愛と青春を描いたアニメ

『ちはやふる』は『BE LOVE』にて連載された同名の少女漫画を原作にしたアニメである。原作者は末次由紀。競技かるたを題材に描かれた青春を色鮮やかに描いている。
主人公は、競技かるたでクイーンの座を目指す綾瀬千早という少女である。競技かるた部のなかった高校でかるた部を創部し、部員の仲間と共に全国高校選手権に出場し、団体戦で優勝を目指す。仲間たちやライバルとの熱い戦いの中で、幼少期にであった友人と、そこから恋に発展していく淡い恋模様も色鮮やかに小倉百人一首の歌になぞらえながら描かれている。
綾瀬千早は天然といわれる類の性格で、姉をモデルに持つ容姿ではあるがその行動から「無駄美人」と呼ばれている。だがかるたにおいては天性の聴力の良さ、かるたの世界では「感じの良さ」と呼ばれるものを持ち、それを武器にクイーンを目指している。幼少期に出会った綿谷新は祖父を名人に持ち、本人も子どもの頃からかるたの腕を磨いてきた。転校していったため、彼女とは交流が少なく、大きな大会で会えることを綾瀬千早はとても楽しみにしている。真島太一は綾瀬千早と幼馴染である。小さな頃から綾瀬千早に淡い恋心を抱いてきた。母親がとても厳しく負ける戦いを許さないため、勉学に励みながらある時期まで親に内緒でかるたに取り組んできた。アニメでは聴力の良い綾瀬千早と百人一首の美しさを描くため、専任読手役に実際の専任読手の方に詠ませるなど、音に対するこだわりが見える。
漫画やアニメの大ヒットにより、実写映画化もされ、そちらも大ヒットした。綾瀬千早役は広瀬すず。姉のモデル役は広瀬すずの実際の姉である広瀬アリスが演じている。

ちはやふる / Chihayafuru
10

2009年マンガ大賞を受賞した作品です。

ちはやふるは小倉百人一首を使って行う競技かるたを題材にした作品です。話は主人公綾瀬千早が小学6年生の時に競技かるたに出会うところから始まります。千早が通っていた小学校で福井からの転校生である綿谷新と出会いその新がやっていた競技かるたに出会い、千早の同級生であった真島太一の三人で原田秀雄が指導する府中白波会に入会し本格的に競技かるたを始めます。千早・新・太一の三人で「チームちはやふる」を結成し団体戦の大会に出場するも敗北してしまいます。その後新の祖父が倒れ福井に帰り小学生編が終わります。その後舞台は高校に移り千早は東京の瑞沢高校に進学したところから始まります。その瑞沢高校で小学生の頃の同級生だった真島太一と再会し太一とともに瑞沢競技かるた部を設立するために動き出します。その瑞沢競技かるた部に古典オタクで呉服屋の娘でもある大江奏を弓道部から引き抜き、「肉まんくん」こと西田優征を入部させた。この西田優征は小学生のときに団体戦で対戦経験もあり敗れており小学生かるたで全国2位だった人だ。その後「つくえくん」こと駒野勉を勧誘し入部させた。この駒野は学年2位(学年1位は太一)の成績で秀才だ。この5人で全国高等学校選手権大会団体戦優勝に向かっていく話です。

ちはやふる / Chihayafuru
9

ちはやふるについて

講談社の「BE・LOVE」で連載している、競技かるたの漫画です。
アニメも放映されており、アニメの制作は「マッドハウス」です。

「競技かるた」の作品と聞いて、地味で面白そうではないかもしれませんが、読んでみると、スポ根あり、恋愛ありの青春もので非常に面白く、競技かるたを全く知らなかった私でも読みやすかったので、競技かるたを知らないからと言わずに、ぜひ読んでほしい作品です。
漫画を読むことが、あまり進まない人は、アニメの鑑賞もオススメです。
アニメのほうでも、ひとつひとつの描写が、とても綺麗に描かれています。
また、アニメのほうだと、競技かるたの試合がとても臨場感がある描写で白熱しますし、試合以外でも様々な人間関係の描写や練習模様がコミカルに描かれている場面も多く、とても見やすくなっています。
あらすじとしては、小学生から始まり、主人公の「綾瀬千早」が、競技かるたと出会い、その後、高校入学後、競技かるた部を作り、競技かるたを通じて、様々な人間と出会い、成長していき、競技かるたの日本一を目指していくというものです。
最後になりますが、「競技かるた」の漫画と、なかなか馴染みがなく、面白そうに思えないかもしれませんが、かなり胸アツの作品となっているので、ぜひ見てください。

ちはやふる / Chihayafuru
8

ちはやふる上・下

広瀬すずさん、野村周平さん主演の映画です。
広瀬すずさんが見たくて、実はそもそも和風の映画には興味がなかったのに見始めました。
「競技かるた」と言うものがあることは知っていましたが、詳しいことは知りませんでした。
しかし!
見始めてからその物語の世界観にぐいぐいと引き込まれて、「上・下」共に終わる頃にはすっかり日本の文化も素晴らしいと思い、認識が変わってしまいました。
柔道や囲碁などの和の文化を題材にした、漫画、映画やドラマなど他にもあります。
ですがこの作品はなぜでしょう、見るまでは随分と遠い位置にあった文化だったのに、知った後は随分と近い文化な気がするんです。
きっと柔道ならずっと体を鍛えていなければ直ぐには実戦できないし、囲碁はまずはルールを覚えて戦術も学ぶ必要があるから取っつきにくいんだと思うんです。
しかし百人一首のかるたは違う。
誰しも義務教育の中で百人一首という存在は知っているし、少なからず一つや二つ句を目にしたことがあるから。
やろうと思えば百人一首を覚えて、さらには読み上げられた句の下の句のカードを取るだけという単純な競技。
ちょっと自分でも挑戦出来るんじゃないか?と夢見れる。
(実際にはその道に入ったならば一筋縄ではいかない苦労だとかがあるんだと思うので、そう簡単ではないはずですが)
そんな訳で日本て良いな!和の文化素晴らしい!と思えるそんな映画でした。
最後に、日本の和(絆)を感じて仲間って良いなとも思える作品でした。
良かったです。

ちはやふる / Chihayafuru
9

新感覚のスポーツアニメ

原作は末次由紀による競技かるたを題材にした少女漫画です。第一期は2011年10月〜2012年3月、第二期は2013年1月〜6月にアニメが放映されました。「かるた」というとおとなしいとか淑やかなどというイメージがありましたが、これは立派にスポーツとして成り立っていてイメージを覆されました。ヒロインである綾瀬千早と幼馴染の真島太一が、転校生である綿谷新と小学校時代に出会い、かるたを知るところから始まりこの3人を中心に物語は進んでいきます。競技かるたに青春をかける3人の様子の他友情、恋愛模様も描かれています。キュンとしたり熱くなったりどんどん先が知りたくなり、一期、二期共に25話ありますがあっという間に視聴してしまいました。一番の見所はやはり競技シーンですね。美しい百人一首の世界と競技かるたの熱さ、緊張感が見事にマッチしています。そして部活として競技かるたをやっているヒロイン達ですが、部活っていいな、仲間っていいな、青春って最高!と見てて清々しく、そして羨ましく思えてきます。実写化もされましたが私的にはアニメが一番好きでした。2013年に二期が放送されてから続編は出ていなかったのですが、2019年10月から3期の放送もされました。

ちはやふる / Chihayafuru
10

ちはやふる

『ちはやふる』はコミック漫画を映画化した作品で「『上の句』、『下の句』、『結び』」と3作品で構成された映画です。
漫画は読んだことがなかったのですが、好きな俳優(野村周平・広瀬すず)が出演しているので興味本位で見ました。
そこからDVDを買ってしまうほどハマってしまって、1作品で5回泣くほど凄く感動する映画です。
話の内容をざっくり説明します。
幼馴染みの3人(千早、太一、新)が、かるたでチームを組んでいましたが、小学生の時に新が引っ越してしまいます。
バラバラになってしまった3人だったのですが、千早は「また3人が会えるように」とかるたを1人続けていました。
高校に進学した千早は太一と再会し、かるた部を作って部員を集めます。
部員集めに苦戦しますが、経験者3人と未経験2人で全国大会を目指していく。という話です。
全国大会を目指していく中で、部員間でのすれ違いや仲間の絆が壊れてしまう事件が起こる内容となっています。
同じ目標に向かって切磋琢磨する部員同士の様子や恋愛などに感動し、見る者に「自分も頑張ろう」と思わせてくれる映画です。
やる気が出ない時や落ち込んでる時などはもちろん、誰が見ても心が動かされる映画になっていると思うので、皆さんに是非見ていただきたい映画です。

ちはやふる / Chihayafuru
8

マンガ大賞受賞後も続きがすばらしい

ちはやふる、という漫画をご存知の方は多いのではないでしょうか。マンガ大賞を受賞していますし、映画化されていることで注目を浴びましたよね。そんなちはやふるですが、今でも続いているマンガがすばらしいんです。
千早たちは高校3年生になり、それぞれ大学受験に向けて勉強していたり、高校生活最後となるかるたの団体戦に全力をかけたり。部活のメンバーとも深い絆でつながっている様子が描かれていて、朝から晩まで、休みの日もすべて一緒という印象がします。その一方で、クイーン戦や名人戦に出たいとの長年の夢を叶えるためのチャンスに挑むキャラクターも出てきます。千早、新、太一の3人です。ただでさえそこに行き着くまでがどれだけ大変かわかっているのに、トップに立とうと努力します。クイーンになるところまで、名人になるところまで、力をふりしぼっている様子が試合のシーンでわかります。男子は、新も太一も千早にとって大事な友達で、対戦相手でありながらふたりにとってもお互いに大事な存在です。どちらもいることで実力をのばしてきました。ただし、名人になれるのはひとりだけ。ついにその勝者を目撃するときが来たか!と思いながら読みました。とてもドキドキしました。

ちはやふる / Chihayafuru
8

青春が全部詰まってる

漫画が面白かったので成り行きでアニメも見てみたらこりゃまた面白い。The・青春です。王道やとサッカー、野球、みたいな部活が「かるた」なだけ、笑いあり、泣きあり、恋愛ありの青春アニメ。
この作品のいい所はそのどれにも固執してないところ。恋愛を主にやってる訳でもないし、どちらかと言えばかるたメインなのに随所で出てくる胸キュンやったり恋心に揺さぶられます。登場人物たちの恋心を決して視聴者に忘れされない話展開。そしてそして本命かるたも素晴らしい。
大会シーンでは袴の綺麗な模様が細部まで描かれ、タタミを叩く音、シーンにあった音楽、札を獲るスピードの体感、その場の緊迫感etc……もダイレクトに伝わってきます。編集も素晴らしく、オープニングソング、エンディングソング、1期、2期ともに作風にあった歌になっていて、かかるタイミングも素晴らしい。視聴者を泣かせにきます。
評価が8止まりなのは…連載から10年以上経ちましがまだ主人公たちは高校生だってことです。でも!話の進むスピードに遅いと思うこともなくじっくり千早の歩む人生を見守っている感じです。このスピード感を遅すぎると感じてしまう人はアニメも漫画もイマイチかもしれません。

ちはやふる / Chihayafuru
10

タイトルなし

「ちはやふる」は、高校の競技かるた部に青春を捧げる千早をはじめとする部員たちの成長ストーリーです。広瀬すずをはじめとする若手俳優たちが実写映画化し、全3作が大ヒットしたことも話題になりました。
綾瀬千早と、幼なじみの真島太一は、小学生の頃、一見大人しそうにみえる綿谷新と出会い、競技かるたの存在を知ることになります。生まれつきの聴力の良さと反射神経で、どんどんその才能を開花させていく千早ですが、新はおじいちゃんが亡くなると同時に千早の前から姿を消してしまいます。
その後、一度はかるたの世界から離れてしまった千早と太一。美しく?成長した千早は高校に入学したら必ずかるたを再開すると決めていました。早速かるた部を立ち上げるも、なかなかはじめは部員が集まらない日々…。ですが、かるたへの情熱を燃やす千早のもとに、太一をはじめ仲間たちが集まってきます。
この漫画の魅力はなんといっても、かるたの臨場感。百人一首をやったことはあっても、あんなにスピーディなスポーツだとは、この漫画を読むまで誰も知らなかったのでは?トーナメントを勝ち上がる中でライバルたちを倒しながらかるたクイーンを目指す千早たちを描いているところはまさにスポ根漫画です。

ちはやふる / Chihayafuru
10

何回でも見たい!

原作もあるようですが、映画で初めて見ました。とてもおもしろかったです。久しぶりに映画を見たのですが、映画ってこんなにおもしろかったかなと思うくらい感動させてもらって、映画が好きになった作品でもあります。
一人一人の演技がすごく上手だというか、自然で思わず見入ってしまうような作品でした。約2時間といういつもは長く感じていた時間が、一瞬で過ぎ去っていったように思います。
この作品は、主人公を含む高校生が、高校生活をかるたに注ぎ、その中で切磋琢磨していく姿を描いています。迷ったり悩んだり、泣いたり、笑ったり、そんな色々な感情を感じることができるものでした。そして、私自身この作品を通して普段の日常を頑張っていこうと思えるような勇気や希望を与えてもらったと思います。
前編、後編、完結編全て見ましたが、まだまだ続編が見たくなるような映画で、いつかもう一度映画で公開してほしいなぁと思うくらい皆さんにも見てほしい作品でした。
何度も言っていますが、すごくおもしろかったので、DVDを購入して家で何度も見たいと思います。
ぜひ、見ていただきたい作品です!