グリーンマイル / The Green Mile

グリーンマイル / The Green Mile

『グリーンマイル』とはホラー小説家スティーヴン・キングのファンタジー小説が原作で、1999年にアメリカで公開されたフランク・ダラボン監督の映画。トム・ハンクスなどの豪華キャストで製作された感動傑作で、2000年度のアカデミー賞で4部門にノミネートされている。物語は1935年のある刑務所の死刑囚棟が舞台で、主人公は看守主任のポール。そこに死刑囚として送られてきた不思議な力を持つ大男の黒人ジョンと、他の看守や死刑囚、ネズミのMr.ジングルスたちとの交流を描いたファンタジーヒューマンドラマである。

achafumil3のレビュー・評価・感想

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グリーンマイル / The Green Mile
9

刑務所を舞台に繰り広げられる感動ストーリー

この映画は、老人ホームに入所しているポール・エッジコムが、昔勤めていた死刑囚監房の看守をしていた時代のことを語り始めることから始まります。そして舞台は、ポール・エッジコムがまだ若かった頃の1935年に移ります。ポールの同僚にはブルータス、ディーン、ハリー、パーシーがいます。そこに、新しい囚人としてジョン・コーフィーが入所します。ジョンは大柄な体でしたが、優しい性格なのです。ある日、監房でブルータスがネズミを発見します。そのネズミは、同じく死刑囚のエデュアールが、ネズミにジングルズと名付けて可愛がります。その後、ポールの尿路感染症が悪化していきます。実は、死刑因のジョンには不思議な力があります。手のひらをかざすだけで、人の病気や怪我を直してしまうのです。尿路感染症に悩まされていたポールの股間に手を当て病気を治してしまいます。
エデュアールの処刑が近づく中、エディユアールはジングルズの将来をとても心配します。しかし、パーシーがジングルズを踏み潰して殺してしまうのです。そんな時もジョンが力を発揮します。死んでしまったジングルズを掌にとり包み込むようにすることで、ジングルズは生き返るのです。このシーンは最も感動するシーンでした。
一方ジングルズ可愛がっていたエデュアールの処刑が行われます。パーシはジングルズをネズミ園に連れていくと言った上に、頭に濡れスポンジを乗せない状態で、死刑台の電流を流します。実は濡れスポンジがないととても苦しむのです。そのせいでジングルズは逃げ出してしまいます。その後、ジョンの能力を知ったポールは、所長のハルの妻の病気を治すため、異例なジョンへの外出命令が出ますが、これは極秘裏に行われました。そこでも、ジョンは能力を使い病気を治してしまうのです。
いよいよ、ジョン処刑日が近づいてきます。死刑執行を躊躇うポールでしたが、ポールはジョンと握手して執行を宣言します。
ここで、舞台は再び現代に戻ります。老人になったポールは、エレインによりポールの年齢が合わないことを指摘されます。実はポールはジョンから長寿を授かっていたのです。また、ジングルズについても長寿が授けられていて、ラストシーンにて恒例のジングルズが登場するところは最大の感動ポイントです。