グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman

『グレイテスト・ショーマン』とは、2017年公開のアメリカのミュージカル映画である。監督はマイケル・グレイシー、主演はヒュー・ジャックマン、そのパートナーをザック・エフロンが演じた。
物語は、19世紀アメリカに実在した興行師P.T.バーナムの話を元に、彼の創設したサーカス団やその成功を描いている。彼の立ち上げたサーカス団はいわゆるフリーク・ショーであり、サーカス団員らの差別に立ち向かう姿勢や希望や夢も描かれている。
ミュージカルナンバーやダンスシーンが話題となっており、映画の音楽はベンジ・パセックとジャスティン・ポールが手掛け、多くの楽曲が人気となった。その中には「This Is Me」や「A Million Dreams」など、感動的なメロディと力強い歌詞が特徴的な曲がある。
本作品のサウンドトラックは、全英アルバームチャートで6週連続1位を獲得したり、日本でもオリコン1位を獲得したりするなど世界的にヒットした。
また、ゴールデングローブ賞の映画の部の主題歌賞を受賞したり、その他の数々の賞にノミネートされた。

tofu8のレビュー・評価・感想

レビューを書く
グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

「自分が今、ここにいる」それが大切で素晴らしい と思わせてくれる、そんな映画でした。

主人公は、社会的に地位の低い家庭で育った男性。
子供の頃、裕福な家庭の少女と心を通わせながらも、引き離されてしまいます。
人生の逆転を信じ大人になった男性は、心を通わせ続けた少女と結婚し、貧しいながらも幸せな家庭を気づきますが、リストラに…再び再起をかけようとした矢先、「見た目」が「他の人とは違う」と世間から虐げられていた彼らに会うのです。
多少傲慢に見える前向きさで、影に隠れて生きていた「他の人と違う」彼らを誘い、メンバーに加え見せ物小屋の様なショーを開いて行こうとしていた主人公。
傲慢とも思える主人公の前向きさは、評論家や一部の人達には受け入れられず、反発も起き、トラブルも起きてしまいます。
しかし、彼らの歌やダンス、空中ショー等の才能は素晴らしく、好奇の目で見ていた観客をも巻き込み一大サーカスへと発展して行きます。

この映画のなかでは、多くの歌が歌われますが、自分達の見た目だけでなく、才能を認め、受け入れて拍手をくれる人達に支えられ、サーカスの中に初めて「自分の居場所」を見つけた「他の人と違う」仲間たち。そこで歌われる「This is me」は心を打ちます。「どんな言葉を向けられても、それを跳ね返して前へ進む 輝ける場所を探して これが私達なんだ」言葉は足りないかも知れませんが、この歌を聴くと力強く、「いまここにいる自分を認めて、前に進もう!」と勇気を貰えます。
音楽や歌が好きな方はもちろん、自分に自信を無くしかけてしまったり、これで良いのかな…と思い、悩んだりしている人が居たら、一度は見て、何かを感じて頂きたい作品でした。