波よ聞いてくれ

波よ聞いてくれ

『波よ聞いてくれ』とは漫画家沙村広明によるヒューマン・コメディ漫画である。2020年4月にアニメ化され、2023年4月には小芝風花主演でテレビドラマ化された。原作漫画は講談社の青年漫画雑誌である『アフタヌーン』にて2014年9月から連載。物語は北海道札幌市にあるとされる架空のラジオ局、藻岩山ラジオ局(MRS)を舞台に、偶然ラジオパーソナリティになってしまった主人公鼓田ミナレが、周囲を巻き込んで奮闘する姿が描かれている。

keymaj1のレビュー・評価・感想

レビューを書く
波よ聞いてくれ
8

はちゃめちゃながらも、ラジオ愛を感じる漫画

飲食店でアルバイトをしている女性がひょんなことからラジオパーソナリティーになる話。
主人公の鼓田レナミが普通にないぶっ飛んだ性格で、見ていて清々しい気持ちになる。バイト生活・不安定な駆け出しラジオパーソナリィーと、今の時代不安しかない状況にも関わらず、それを感じさせないパワフルな、いい意味でいい加減な姿に元気をもらえる。
基本コメディーのようだけど、さまざまな事件に巻き込まれる様子はサスペンス・社会派っぽい要素もあり、見ていて飽きることがなく続きが見たくなる漫画。
各巻で、内容がガラッと変わるあたりも面白い。
現在のラジオ業界の状況やテレビ・ネットのことなどもリアルに書いており、ラジオ業界の大変さなども伝わる。それでもラジオを大切にする業界の人たちのラジオ愛なども垣間見れて面白い。
某お笑い芸人のラジオの逸話なども含んでおり、ラジオリスナーにはちょっと嬉しかったりする。
ラジオリスナーの中には着飾ることなく、等身大の悩みなど訴えることが多い。そこから漫画らしくぶっ飛んだ事件に発展し、ワクワクすることもあれば、その悩みに共感することも多い。
SNSなど社会や偽りの華やかさや自己顕示力などを見て疲れている人には、おすすめしたい作品。