波よ聞いてくれ

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波よ聞いてくれのレビュー・評価・感想

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波よ聞いてくれ
8

はちゃめちゃながらも、ラジオ愛を感じる漫画

飲食店でアルバイトをしている女性がひょんなことからラジオパーソナリティーになる話。
主人公の鼓田レナミが普通にないぶっ飛んだ性格で、見ていて清々しい気持ちになる。バイト生活・不安定な駆け出しラジオパーソナリィーと、今の時代不安しかない状況にも関わらず、それを感じさせないパワフルな、いい意味でいい加減な姿に元気をもらえる。
基本コメディーのようだけど、さまざまな事件に巻き込まれる様子はサスペンス・社会派っぽい要素もあり、見ていて飽きることがなく続きが見たくなる漫画。
各巻で、内容がガラッと変わるあたりも面白い。
現在のラジオ業界の状況やテレビ・ネットのことなどもリアルに書いており、ラジオ業界の大変さなども伝わる。それでもラジオを大切にする業界の人たちのラジオ愛なども垣間見れて面白い。
某お笑い芸人のラジオの逸話なども含んでおり、ラジオリスナーにはちょっと嬉しかったりする。
ラジオリスナーの中には着飾ることなく、等身大の悩みなど訴えることが多い。そこから漫画らしくぶっ飛んだ事件に発展し、ワクワクすることもあれば、その悩みに共感することも多い。
SNSなど社会や偽りの華やかさや自己顕示力などを見て疲れている人には、おすすめしたい作品。

波よ聞いてくれ
9

テンポ感と情報量の多さが群を抜いている

圧倒的な画力とサブカル的な魅力を誇る沙村広明による作品。
全盛期ほどの巧緻な筆運びでは無くなっているが、作画力が非常に高く、ナチュラルかつダイナミックな画角構成やカメラワークも手伝って、するすると読みすすめることができ、極めて充実した没入感を体験することができる。

氏の他の作品に顕著に散見するエログロ要素がこの作品ではほとんど顔を出さず、またマニアックな楽屋オチや安易な時事ネタに走ることもせず、己のセンスと膨大な知識のみで突っ走っているのも、この作品の持っている疾走感につながっている。
とはいえ、いわゆる「守り」に入った作品かといえばむしろその逆で、ストーリーは二転三転、膨張と収縮を繰り返しながらスラップスティックに展開する。
終始ドタバタとした劇中で、一切のブレを見せない主人公鼓田ミナレの強さは異様なほどに輝いている。普通の人間であれば周囲から血迷い事と取られるようなとんでもない彼女の発言や行動も、「鼓田ミナレであれば仕方ない」あるいは「鼓田ミナレならではの真理をついた発言なのではないか」と読者に思わせてしまうだけの説得力は、その彼女のブレない強さに由来するものである。
正確にいうと彼女は常に恋においても仕事においても「ブレまくっている」が、365日24時間ブレまくり続けるということもまたひとつの「ブレない強さ」なのである。

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