魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

『魔法少女まどか☆マギカ』とは、蒼樹うめの描くポップで可愛らしいキャラクターと虚淵玄の描くハードで重いストーリー展開が特徴のダークファンタジー。願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たち。優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に、少女たちの希望と絶望を描く。

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魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
6

過大評価

コアなファンがいる作品の一つです。唯、裏事情を知らない人がマスコミに踊らされた作品でもあるのでいろんな意味で考えさせられる作品です。従来の魔法少女もののお約束を逆手にとった作品です。唯、完成度については正直微妙だと思います。
放送当時、業界はリストラの真っ最中でした。この業界事情を知らないとずっと誤解したままになるという特殊な事情を抱えた作品です。業界自体、放送当時、思った以上に善戦したので、確信犯的にアゲアゲを仕掛けたのですが、仕掛人が仕掛けたことを忘れたという側面もあります。この辺の当時の背景を踏まえないと正しい評価ができない作品です。使われているネタ自体は昔からあるものです。唯、今までの魔法少女ものでは採用されていいなかった方法論を採用したから、結果的に話題になったわけです。
問題は、いまだ時代背景を考慮した批評がまだないってことです。逆にいえば、それだけ、微妙なテクニックが使われている裏返しでもあります。個人的には、従来の魔法少女もののタブーを破ったことは正しかったのかと思っています。この作品、単体でみればナイスアイデアといえますが、魔法少女アニメその後の展開からいえば、パンドラの箱開けただけではという思いが強いです。今の評価おいおいというのが普通になった時、初めて健全な評価されるかなという微妙な背景を持った作品です。