けいおん! / K-ON! / けいおん!! / K-ON!!

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『けいおん!』とは、かきふらいによる日本の4コマ漫画、およびそれを原作とするアニメなどのメディアミックス作品である。
『まんがタイムきらら』にて2007年から2010年まで連載。単行本は『けいおん!』全4巻、大学編の単行本『けいおん! college』と高校編の単行本『けいおん! highschool』各1巻が発売され、シリーズ累計発行部数は335万部を突破している。
舞台は、部員がおらず廃部寸前の桜が丘女子高等学校軽音部。音楽経験の全く無かった高校生の平沢唯が、個性的な仲間達と共にゼロから部活動を行っていく学園漫画。本格的なバンド活動よりもメンバーたちの緩やかな日常が描写されており、音楽に詳しくない読者や視聴者にもヒットすることになった。
京都アニメーションでアニメ化され、劇中でキャラクター達が結成するバンド「放課後ティータイム」の楽曲のクオリティの高さも相まって社会現象となる。作中の舞台のモデルとなった学校を訪れるファンや、登場した楽器が品薄になったことでも話題を呼んだ。

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けいおん! / K-ON! / けいおん!! / K-ON!!
9

些細な日常の積み重ねによる高校生活の集大成

けいおんというアニメ及び漫画は、かきふらい原作による些細な学校生活を描いたガールズバンドである。
キャラクターの可愛さはもちろんだが、何よりも日常という点においてすごく大事にしている。

基本的に軽音部の部室で物語は進むが、部室ではティータイムをメインにおしゃべりしつつ、
ゆるい放課後を追体験するような作りとなっている。

しかし、このような話では、物語に面白みがなくなってしまうのでは、と杞憂するのはまだ早い。

彼女たちのやりとりを細かく描くことで、物語のドキュメンタリー性を感じる。
例えば、みんなでテスト前の勉強を一緒にする中で、一人がちょっかいかけてそれを止めるシーンなど、
学生時代で友達同士で勉強したことがある人には、「こんな感じのやり取りあったな」と思うシーンを随所にちりばめている。
そうでなくても、ボケツッコミのテンポが良く、見ていてこちらも楽しい気分になってくるのもポイントが高い。

また、学園祭での迫力あるバンド演奏はもちろん、
マラソン大会、修学旅行、夏期講習、などのイベントを丁寧に描いており、非常に視聴者を飽きさせない。

特に、修学旅行では実際の観光地である京都に赴き、金閣寺や嵐山などに観光地を巡りつつ、
部室と変わらない、いつもの彼女たちのノリで楽しむことができるので、仲の良い友達と京都に行きたくなるだろう。

けいおんの全体のテーマは、楽しいことを全力で取り組む、という点にある。
彼女たちは、日々いろんなことが起こる出来事に、楽しく全力で取り組んで、生き生きとしている。

どうしても昨今の話題は暗いものが多く、気持ち的にも沈んでしまいがち。
学生時代が終わった人も、学生生活真っ只中の人も、ぜひこの作品に触れて、
彼女たちから元気をもらい、今を楽しく生きるにはどうすればいいのかを考えてみるきっかけになれば幸いだ。