ダーク・タワー

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ダーク・タワー
4

薄い映画

スティーブンキング原作の映画『ダークタワー』を見ました。
同じ原作者の『ミスト』の世界とも関わりのある映画ということで期待して観たのですが、いまいち内容が薄く、全てがどこで見たことがあるような、新鮮味に欠けるいろいろと惜しい映画でした。
惜しいところの一つ目は異世界の造り込みが甘いところです。ただの砂漠だったりして景色がつまらなかったです。肝心のダークタワーもいまいちピンときませんでした。敵の姿も、本当の姿がどんなものか最後までわからずじまいで中途半端。
二つ目は主人公とガンスリンガーの信頼関係の構築が足りないので、二人に感情移入できないことです。ピンチが訪れても応援したくなったりできず、シラけてしまいました。
良かった点は、適役の黒衣の男を演じたマシューマコノヒーがすごく良かったところです。あまりに魅力的なので、主人公とガンスリンガーより、こっちを応援したくなってしまうくらいでした。衣装はシンプルな胸あきのシャツなのにマシューマコノヒーの色気が半端なくって、ドキドキしました。映画自体は可もなく不可もないお話でしたけど、マシューマコノヒーの魅力のお陰で最後まで観れたかなーと思いました。原作が長いので詰め込み過ぎて魅力が半減してしまった、惜しい映画でした。