怪獣8号

怪獣8号

『怪獣8号』とは、『少年ジャンプ+』で2020年より連載している松本直也による漫画作品。シン・ゴジラやパシフィック・リム等の怪獣を自然災害に暗喩した作品の系譜にある。怪獣の発生する世界で、怪獣から国を守る防衛隊に入る事が叶わずに怪獣の死体清掃の仕事を続ける主人公・カフカが、もう一度防衛隊を目指そうと決意するも、謎の小型怪獣に体内へ侵入され、人知を超えた怪獣の力を手にする。「怪獣8号」と呼ばれるようになってしまったカフカがその力と怪獣の知識を駆使して、怪獣に立ち向かっていくバトル漫画である。

asai9のレビュー・評価・感想

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怪獣8号
8

展開の速さ、大人だからこそ引き込まれる

試しにレンタルで一巻を読んで以来、一気にハマりました。話の展開の速さは見どころだと思います。
グロい表現が割と多いので苦手な方にはお勧め出来ませんが、話の内容は現実と架空が上手に組み合わされていて世界観に入りやすいと思います。
主人公の人間臭さ、あきらめきれない夢や三十代の葛藤の要素が、何とも読み手側と重なるような表現に引き込まれます。
戦う相手は怪獣だけれど、自然災害に立ち向かうような感覚表現も見どころです。
転生系とは違い、登場人物達の「人としてはすごいけれど怪獣と対峙したときの無力感」なども面白みを感じることの出来る要素です。登場人物達の過去も序盤から割と明かされていますので、伏線回収にイライラしてしまう方にも読みやすいのではないでしょうか。今後どのような展開になるか、読めそうで読めない絶妙な感じに続きが気になってしまいます。
敵として出てくる怪獣たちが最初からかなり強く色々な能力を持っているので、今後どのように変化していくのか楽しみです。
3巻まで発行されていますが、すぐさま私のコレクションに加わりました。今からなら全巻揃えやすいですし、漫画初心者の大人の方にこそお勧めかもしれません。