Led Zeppelin / レッド・ツェッペリン

minazukikoのレビュー・評価・感想

レビューを書く
Led Zeppelin / レッド・ツェッペリン
9

「ハードロック・ヘビメタの元祖」といわれているけれど、それだけでは収まらない多種多様な音楽性

レッドツェッペリンというバンドを知っていますか?ロック好きな人にとってはビッグネームですが、ロックを聴かない人のほとんどが知らないと思いますので簡単に説明します。
レッドツェッペリンは1968年に「レッドツェッペリンⅠ」でデビューしました。ブルースロックをベースに、ギター担当のジミーペイジの革新的で激しいリフ(曲の背骨となるような一本調子のメロディーを主にギターとピアノが奏でるフレーズのこと)と、ドラム担当のジョン・ボーナムとベース担当のジョン・ポール・ジョーンズの二人が奏でる、独自のグルーブ感とリズム感を併せ持ったリズム隊。そして、ブルースを基礎にしながらも激しく甲高いロバートプラントのヴォーカルで、1960年代と70年代のロックミュージックシーンに革新的なハードロックサウンドを提示してきました。
その後のハードロック・ヘビメタル界に多大な影響を与えた彼らを世界的なロックミュージック誌、ローリンストーン誌は「史上最もヘビーなバンド」「ハードロック・ヘビメタルの元祖」と讃えています。
ここまでのプロフィールを聞いて、「そんなに激しいロックなら向かないかな」と思ったあなた!!
そう、そこのあなた!!ちょっと待ってください!!
レッドツェッペリンは激しいハードロックなだけのバンドではありません。むしろ彼らの魅力はジャンルにとらわれない多種多様な音楽性です。その多種多様な音楽性は、その後のロック以外のジャンルのミュージシャンにも多大な影響を与えています。
レゲエ好きの人は「D'yer mak'er」という曲を聴いてください。もろにレゲエです。
ヒップホップ好きな人はラッパーのパフタディーがレッドツェッペリンの「カシミール」という曲をカバーしています。(「Come with me」という曲、ちなみにこの曲はハリウッド盤のゴジラの主題歌です。)
あと、大御所Beastie boysが「カスタードパイ」という曲をサンプリングしています。
アコースティックな曲が好きな人には「Bron-yr-aur」「Stairway to Heaven」「Battle of everymore」などいっぱいあります。
他にもカントリー調な曲、R&B調な曲、オールディーズ調な曲、民族音楽調な曲、クラシック調な曲、…本当に多種多様です。
ジャンルにとらわれないレッドツェッペリンを是非一度聴いてみてください!!