魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

『魔法少女まどか☆マギカ』とは、蒼樹うめの描くポップで可愛らしいキャラクターと虚淵玄の描くハードで重いストーリー展開が特徴のダークファンタジー。願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たち。優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に、少女たちの希望と絶望を描く。

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魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
7

一見子供向けアニメに見えるが…。

2010年~2011年に深夜アニメとして放映された今作は、蒼樹うめ先生がキャラクター原案をしており一見子供向けアニメの雰囲気だが、実際は子供が見る作品ではない。
その理由は、虚淵玄が全話脚本をつとめているからだ。このシナリオライターはゲーマーやアニメ好きの間では有名で、残酷な展開や殺伐とした話が多い。
だが、彼が書く物語はただ暗いだけではなく、とても面白い。今作も2話目まではいたって普通の日常系アニメと思わせる展開で、3話から「虚淵節」が炸裂する。

主人公のまどかと同じ中学校に通う魔法少女の巴マミが、目の前で敵の「魔女」という存在に殺されてしまう。大変なことに巻き込まれてしまった主人公のまどかは謎の転校生、暁美ほむらという人物に毎回のように助けて貰う。
次々魔法少女が脱落(戦いに負けて死ぬのも含め)し話が進むと、隠された事実が明らかになる。
実は暁美ほむらは、まどかのために魔法少女になり、まどかを守るために時間を巻き戻している女の子だった。最終話直前にて最強の敵にどうやっても勝てず絶望するほむら。そんな、理解者も周りにいない中たった一人で戦ったほむらの前に現れたのは、魔法少女になることを決意した、ほむらが守りたい存在のまどかだった。
魔法少女になるために、キュゥべえという存在と契約を交わし、まどかは魔法少女になる。彼女の願いは「すべての魔女を消し去る」というものだった。魔法少女が最終的に行き着く先は「魔女」。呪いを振りまき、人を襲う。まどかの願いにより宇宙が再編され、まどか本人も誰にも認識されない存在になってしまう。その状況になりようやく、まどかはほむらが時間を繰り返してきたことを知り、二人はようやく理解し合うことができた。是非映像でこの物語を見て欲しい。