斉藤和義 / Kazuyoshi Saito / せっちゃん

斉藤和義 / Kazuyoshi Saito / せっちゃん

斉藤和義(さいとうかずよし)とは、日本のシンガーソングライターである。栃木県出身。友人から一緒に音楽をやろうと誘われ、上京した。1993年に『僕の見たビートルズはTVの中』でデビュー。翌年にリリースした『歩いて帰ろう』がフジテレビ系子ども番組の『ポンキッキーズ』で使用され、一気に注目を集めた。
1995年には、一般女性と結婚。1997年に発売した『歌うたいのバラッド』は多くのアーティストに支持され、カバーされた。2007年は、ゼクシィのCM曲として流れた「ウエディング・ソング」が話題になった。2010年は、資生堂のCMとして提供した「ずっと好きだった」がヒット。
2012年には、自身初となる『紅白歌合戦』に初出場を果たし、2013年にリリースした『やさしくなりたい』は、ドラマ『家政婦のミタ』の主題歌となり大ヒットした。2018年にはデビュー25周年を迎え、ベストアルバム『歌うたい25 SINGLES BEST 2008〜2017』をリリースした。

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斉藤和義 / Kazuyoshi Saito / せっちゃん
7

繊細な歌詞が胸に沁みる歌手

「斎藤和義が好きですか?」そう聞かれると、みなさんはどうお答えになるでしょうか。
有名な曲だと、ウエディングソングにもなった『ずっと好きだった』がありますね。
彼はテレビ出演がほとんどなく、あまり喋る方ではないのですが、彼の作る曲の歌詞は胸に沁みます。繊細で、やさしくて、すっと心に響きます。簡単な言葉をつなげて、まるでそのまま話しているかのような語り口調です。
たとえば、『一緒なふたり』という曲では「どこへいくのも一緒なふたり 暑い日 寒い日でも」と、これは大事な相棒と散歩している風景が目に浮かびます。でも、そこには切り取られた人生のエピソードがあって、私たちを励ましてくれたりもします。
『おつかれさまの国』では、仕事をしている人すべてに捧げる優しい言葉が綴られています。楽しいことばかりじゃないのは分かっているけれど、幸せになりたい。そう思いながら誰かのためを思って仕事をして生きている人。時には頭を下げながら、歯を食いしばることもありますよね。この曲は、お仕事終わりの帰りの電車の中で聴いてほしい一曲です。ギターとそれに重なる斉藤和義の歌声が時にとっても切なくて、涙をこぼすこともあるでしょう。でもそれを狙っているわけではなくて、彼は今日も一生懸命に曲を作りながら、私たちにエールを送ってくれているのではないでしょうか。