トイ・ストーリー / Toy Story

トイ・ストーリー / Toy Story

『トイ・ストーリー』(原題:Toy Story)は、ピクサー・アニメーション・スタジオによるアニメーション映画。監督は後にディズニー・スタジオのCCOを務めるジョン・ラセター。
ルーカスフィルムのコンピュータアニメーション部門として発足したピクサー・アニメーション・スタジオが、ディズニーの配給によって制作した世界初のフルCG長編映画である。日本では1996年に公開された。
誰もが所有しているおもちゃに命が宿っており、自らの意思で考え動いているという設定の物語である。アメリカの中流家庭の少年アンディの一番のお気に入りのカウボーイ人形「ウッディ」、流行りのSFヒーロー人形「バズ・ライトイヤー」など、個性豊かなおもちゃたちが登場する。物語のなかでおもちゃたちは「いつか持ち主に捨てられるのでは」という恐怖を抱いており、その恐怖心が登場人物たちの抱く感情の主軸となっている。
フルCG長編映画で子供でも楽しめるストーリーを描けることを示した本作は、アメリカのアニメーション文化の分水嶺としての役割を果たした。アカデミー特別業績賞受賞。

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トイ・ストーリー / Toy Story
10

オモチャが繰り広げる究極のバディムービー

「トイ・ストーリー」はディズニー・ピクサーによって1995年に公開されたアニメーション映画です。
この映画は世界初の3DCG作品ということで映画界に大きな影響を与えました。
物語は、アンディという子どもが一番大事にしているカウボーイ人形のウッディが、ある日現れた最新型のスペースレンジャーのオモチャ、バズ・ライトイヤーと共に危機を乗り越え強い友情で結ばれていくという内容です。
この物語の魅力の一つは、動かないはずのオモチャが人間が見えていない時に動き出すという夢のある設定ではないでしょうか。子どもはもちろん、子ども時代を経験したことのある大人も思わず胸が熱くなってしまいます。
そしてこのオモチャ達が人間の様な感情を抱くので観客が感情移入しやすくなっています。例えば主人公のウッディは序盤皆をまとめる頼もしいリーダーのような振る舞いをしていますが、新しいオモチャのバズ・ライトイヤーが現れた途端嫉妬心丸出しになります。ウッディ以外のオモチャ達も表情豊かです。アンディの誕生日パーティーが今日になったと知って慌てふためく姿はコミカルで思わず笑ってしまいます。
いがみ合っていた二人が、互いを受け入れて固い絆で結ばれた相棒となる姿に、心が揺さぶられます。