ソマリと森の神様

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ソマリと森の神様
8

親とは何なのかを考えさせられる

物語はとある森から始まる。
森の番人ゴーレムは、ある日森で人間の子供と出会う。
自分の名前すらわからない人間の子供に、ゴーレムはソマリという名前を付け共に暮らすこととなる。
ゴーレムには感情がない。並外れた分析力で無駄を省き、効率の良い選択だけをして生きている。
ソマリはゴーレムをお父さんと呼び、ちぐはぐな関係で生活を続けていく中でいつしか親子のようになっていたのだが、寿命が近いゴーレムはソマリを人間の元に返すために旅に出ることを決める。
世界は、人間と人間ではない種族の間で起こった戦争により、人間ではない種族「異形」が支配している。
人間は迫害され、食料とされてしまう。
人間ということを隠しながら、人間を探すソマリとゴーレムの旅を描いたアニメ。

感情のないゴーレムは、旅をし、色んな「異形」や人間と出会い、ソマリを助ける中で少しずつソマリを想う気持ちが強くなっていく。
親として何が正しいのかを探っていくゴーレムの姿を自分と重ね合わせて、親とは何なのか、家族とは何なのかを考えさせられる。
ゴーレムの寿命は1000年。ちょうど1000年で体が崩壊してしまう。少しずつ崩壊する体、終わりが見えている旅の中で、ソマリは人間の元に帰れるのか、そして、ゴーレムとソマリ親子はどのように終わりを告げるのか。続きが気になる作品だ。