ソードアート・オンライン / Sword Art Online / SAO

ソードアート・オンライン / Sword Art Online / SAO

『ソードアート・オンライン』は、川原礫による日本のライトノベル作品である。アスキー・メディアワークスより出版され、全巻発行部数は1,000万部を超える。アニメ化や漫画化、ゲーム化などのメディアミックス展開も行われている。
本作は当初、第9回電撃ゲーム小説大賞応募用に執筆された作品だったが、ページ数の問題で応募ができず、ウェブサイトにオンライン小説として掲載されていた。その後川原が別作品で電撃小説大賞の大賞を受賞。その際に担当編集者が本作を読んだことで商業化につながった。
本作はログアウトができなくなりゲームでの死が現実の死に直結してしまった仮想現実MMORPG「ソードアート・オンライン」(SAO)、SAOの一部のプレイヤーが閉じ込められた「アルヴヘイム・オンライン」(ALO)など、仮想世界をめぐる様々な事件が描かれる。
本作は、バトル要素やラブロマンス、サバイバル要素などが絶妙に組み合わされた魅力的なストーリー展開や、キャラクターの細かい描写が特徴で、多くのファンを獲得している。

martin_999のレビュー・評価・感想

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ソードアート・オンライン / Sword Art Online / SAO
7

王道作品

このソードアートオンラインは、どういうゲームかというと、レベルは存在せず、完全スキル制。しかもスキルは戦闘系だけじゃなく、料理スキルや釣りスキルと言った、生活系スキルも存在する。この時点で、マスターオブエピックというオンラインゲームを連想された人が多かったようです。
もう1つの特徴は、魔法というのが存在せず、手にした武器のみで戦う事。防具や盾、そして回復アイテム等は存在する。この魔法が使えないというのも、敵と接近戦を行う為、緊張感が出て人気が出た要因の1つだと思っています。
ゲームの特徴はこのぐらいで、次はログアウトの方法も用意されている事。それはこのゲームのアインクラッドと呼ばれる最上部第百層のボスを倒せば良いというもの。最初の方では、ベータテストに参加していた人達がゲーム経験者という事で、みんなで力を合わせて帰還(ログアウト)しようと考えていたが、プレイヤー1万人もいたら、全員をまとめる事なんて無理。そういう人間的な部分もこの作品には大きく出ていて、ご都合主義の作品とは違うのも、観ている人を楽しませてくれた。
攻略組という、クリアを目指す人があれこれと考え、みんなで第一層のボスを倒そうとするが、ボスの攻撃パターンも強さも違うという事が分かった時には、攻略組のリーダーっぽい人が死亡。その後は主人公キリトとヒロインのアスナが見事なコンビでボスを倒し、ボスを倒す事で特殊アイテムが貰えるのだが、そこはあまり描かれて無く、2話で「そういうのがあるよ」的な感じで出ていただけだった。しかしボスを倒した事によって、その場にいた周りの人からは見殺しにしたとか言われ、キリトがソロプレイヤーの道を行く事を決意。ストーリー展開はテンポ良く進み、1か月後とか数か月後とか、無駄を省いている感じで、見ていて疲れませんでした。
最終的にはゲームマスターがゲームにも参加していて、最強ギルドのギルドマスター(団長)がそれだと分かり、自分に勝てたらゲームクリア扱いにするという団長の提案に乗り勝利。こうして生き残った人はログアウトする。その後は、ゲーム内で一緒に戦った人とリアルでも出会って仲良くしたり、新しい情報を入手し後半へ。一緒に戦ったアスナが、別のゲーム世界で囚われているような写真を見せられる。戦いの舞台は次のゲームへ。今度はデスゲームでは無く、普通にログアウトが出来る上、魔法も使える。だけど、アインクラッドで死闘を共にした仲間が全然出て来なくなって、結局キリト一人で解決するみたいになった辺りから、面白さが低下していく。それと、アインクラッド(デスゲーム)をやっている最中に拾ったAI(人工知能)が、他ゲームでも適応されるというのも、段々とご都合主義っぽくなってきたかなと思いました。実際、そのAI(ユイ)のお陰で、アスナを助けられたし、一般プレイヤーより活躍もしています。1話が最高潮だと思った理由は、何の優位性も無く、いきなり死んだらデスゲームと告げられ、緊張感溢れる物語が始まったからだと思っています。それでも全体を通してみると、面白い作品だったので、オススメです。