ぼくらの

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7

地球は自分の命で守る価値があるのか

『月刊IKKI』に掲載されていた鬼頭莫宏による漫画作品。全11巻の単行本が発刊されていて、2007年の春アニメでテレビでアニメ化された。物語は夏休みの夏合宿で出会った15人の少年少女、がその島で謎の人物ココペリと出会うところから始まる。洞窟の奥でなにかの研究しているような形跡を発見する少年たち、謎の人物ココペリはオリジナルのゲームを開発中でテストプレイに参加してほしいと少年たちをコンピュータに登録、直後に巨大なロボットの操縦席に転送される少年たち、眼前には見たこともない巨大なロボットが出現、単にロボット同士の戦闘だと思っていたのが自分が存在する宇宙と他次元宇宙との生き残りをかけた戦いだと知ることのなる。物語は、メインの話の流れとは別に、1話ごとに次の戦闘に選ばれた少年または少女のフォーカスした連作となっており、少年少女たちの生い立ち、戦いの意味、生への執着と自分たちの地球が存在するの値するものなのを自問しながら戦闘に相対していく。多次元がその存在をかけて争うというのはよくある話だが、強制参加させられ負けた時点でデッドエンドしかも勝利しても操縦者が死亡してしまうという設定は新鮮、そこに未知のテクノロジーを独占しようと画策する私利私欲に囚われた大人たちと、自分の命を懸けて宇宙を救うために戦いに望む子供たちという対比はやりきれない思いに包まれ人類の存在意義を考えさせられる作品。