沈黙 -サイレンス-

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沈黙 -サイレンス-
8

神の存在とは。宗教を持たない人も考えさせられる映画です。

原作は遠藤周作というキリシタンの日本人作家により1966年に執筆された小説で、2016年にマーティン・スコセッシ監督がメガホンをとることでハリウッドで映画化されました。

原作でもそうですが、著者の遠藤周作はキリシタンでありながらもただ神を盲信するのではなく、宗教とは、そして神を信じるということとは何なのかを考えさせられる小説を多く執筆しており、固定の宗教を持たない日本人でも深く興味を持てる内容となっております。

舞台は禁教令の敷かれた江戸時代初期の日本。
アンドリュー・ガーフィールド演じるロドリゴ神父が隠れキリシタンたちの手を借りながら幕府に隠れて日本にやってくるところから始まります。

物語が進むにつれ、ロドリゴ神父自身も神の存在に疑問を持ち始める場面は特に深く考えさせられるものがあります。
宗教を持たない我々は「神は何もしてくれない」と思うことが多々あるかもしれませんが、神を信じ踏み絵を断る隠れキリシタンたちが処刑されていく様子を隠れて見るロドリゴ神父は、神に祈るばかりで、次第に「なぜ神はいつまでも沈黙を守っておられるのか」と考えるようになります。

また、日本人俳優も多く出演しています。
字幕映画が苦手な人でも、この映画は字幕で鑑賞することをおすすめします。
窪塚洋介などの日本人俳優の英語セリフをそのまま楽しめるほか、日本語のセリフも多くあるので字幕版の方がお得感を得られます。

宗教や歴史に疎い人でも楽しんでみることができる良い映画だと思います。