僕等がいた

僕等がいた

『僕等がいた』とは、2002年から「ベツコミ」で連載され、第50回小学館漫画賞少女向け部門を受賞した小畑友紀の漫画であり、2006年にアニメ化され、2012年に完結後、実写映画化もされた大人気漫画である。舞台は北海道釧路市と東京で、高校生活に期待を寄せる少し天然で一途な普通の女の子高橋七美と、運動神経抜群でクラスの大半が好きになるが、心に大きな影を抱える矢野元晴の高校時代~社会人までの青春と純愛を描いたラブストーリー作品である。

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僕等がいた
7

青春を思い出す

高校生になり同級生の男女が恋をし、恋人同士になりますが、男の子には前に付き合っていた彼女が前に付き合っていた人と浮気をし、その帰りに交通事故に遭って亡くなってしまったという過去があります。
いつまでたってもそのトラウマから逃げられない彼と、それを見守る彼女になんだか切なくなって胸が痛くなってしまいます。その後、男の子の親の離婚により遠距離になってしまいます。遠距離になっても大丈夫と思っていた2人ですが、数ヶ月後に男の子と女の子は連絡が取れなくなってしまいます。女の子はきっと彼に何か事情があったんだと思って長い時間を過ごし、短大を卒業し社会人にもなります。一途に彼を待つ彼女がいつまでも彼を忘れられないということに、読んでいる方が切なくなってしまいます。その後、ひょんなことから仕事の関係で彼と出会ってしまうのですが、何度も何度もすれ違いを繰り返してしまいます。それぞれに事情があってすれ違うのですが、それでも引き合ってしまいます。その2人の姿にやきもきしてしまいます。早く2人を素直に結びつけて欲しいと思ってしまいます。高校生の頃から少しずつ大人に成長していく2人の人間の姿も見ることができ、青春を思い出すお話しです。