ふれなばおちん

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ふれなばおちん
8

こんな出会いが欲しくなります

小田ゆうあさんの「ふれなばおちん」。
この漫画のタイトルを初めて目にしたときに、どんなストーリーの漫画なのか、全く見当が付きませんでした。

「斉藤さん」で小田ゆうあさんの、はっきりとした線で描かれたイラストと、明確で分かりやすい登場人物たちにはまりましたが、今回のこの「ふれなばおちん」も綺麗なイラストと登場人物たちにぐいぐい惹きつけられてしまいました。

ややこしい思春期の長女と、まだかわいらしさの残る食欲旺盛なコロコロとした小学生の長男。
そんな二人を一生懸命育てているうちにどんどんと、女ではなく、お母さんになってしまっていた主人公が、顔に傷のあるいい男、佐伯さんと出会ったことから子育て漫画ではなく、恋愛漫画となっていく。

その展開がとてもテンポよく、ドキドキ感がたまらなくて、自分の生活と重ねてしまいました。
なかなかこんないい男代表のような佐伯さんに出会うことも、興味を持ってもらうことも出来ないだろうけど、漫画の中のことなのに妙にリアルに憧れてしまうのは、自分も主人公と同じ「お母さん」だから。

ただ好き、大好き、会いたい、という恋愛だけがストーリーになっているのではなく、お母さんとしての日常もストーリーに登場するのでついつい自分もこんな出会いがあれば、と主人公がうらやましくなってしまいます。