リーガルリリー

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リーガルリリー
10

不思議な世界観を持つ次世代ガールズバンド リーガルリリー

リーガルリリーは、たかはしほのか(G,Vo)、ゆきやま(D)、海(B)で構成されるがガールズバンドである。作詞作曲をたかはしほのかが行い、その世界観は他のバンドとは一線を画すものである。ゆきやま、海の力強いサウンドも注目に値する。
「リッケンバッカー」は彼女たちを広く知らしめた曲の一つである。音楽を愛する彼女たちだから奏でることのできる楽曲であるとともに、ロックを尊敬するギターサウンドも見逃せない。この曲が収録されているのは1stアルバム「the Post」である。
2ndアルバムの「the Raido」の中の「the tokyo tower」という曲は極上のミディアムバラードであるセンチメンタルでありながらも、力強く、哀しくも生き続ける苦悩が描かれているのではないか。
3rdアルバム「the Telephone」もまた素晴らしい。このバンドはどこまで成長するのか、むしろこの音楽たちは成長というより生まれてくることが運命だったかのような感覚に陥る楽曲ばかりである。「スターノイズ」では、曲の歌詞、サウンドはさることながら、構成が素晴らしい。Cメロが終わった後の静まりかえる中で、たかはしほのかの声とギターの混ざり合いが不思議な国に迷い込んだのではないかと錯覚するほどである。