テイルズ オブ ジ アビス / Tales of the Abyss

テイルズ オブ ジ アビス / Tales of the Abyss

RPG『テイルズオブ』シリーズの本編作品8作目で、シリーズ10周年記念作品。
キャラクターデザインは藤島康介。
キムラスカ公爵家の一人息子・ルークが、屋敷に不法侵入してきた謎の刺客・ティアと共に突如、見知らぬ場所に飛ばされてしまう。屋敷に戻るためにティアと行動したルークは、その長い旅路の果てに多くの人々と出会い、様々な経験をし、自分の『生まれた意味』を知ることになる。

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テイルズ オブ ジ アビス / Tales of the Abyss
10

生まれた意味を知るRPG、その意義

テイルズ オブ ジ アビスは、重たいテーマの「生まれた意味」をプレイヤーに投げかけたと同時に、考えさせたゲームです。
主人公ルークは生い立ちや周囲の対応によって育て上げられ、優しいところがありつつも、わがままで傲慢なところが当初目立ちました。
大きな転換点を迎え、後悔したルークは、仲間と共に前に進むようになった中、考えるに至った自分の生まれた意味に答えを出し、最後は消えていきました。
最初にこの物語に触れたとき、なぜ生まれ、どう生きるのか、常に苦悩する姿に深い衝撃を受け、心揺さぶられ一気にプレイしました。
中でも、印象に残りとてもお気に入りのシーンとなっているのは、ヒロインのティアと心を触れ合わせ成長していくところです。
このゲームは、個性豊かなパーティメンバーも思い出に花を添えていました。
幼馴染であり復讐者でもあったガイの友情を貫く姿、王女の重たい責任を背負ったもうひとりの幼馴染ナタリアの責任を全うする姿がありました。非情な軍人であり科学者でもあるジェイドは、人間味を帯びていきました。大切な人を死なせてしまったアニスは罪と向き合い、前を向きました。
もうひとりの主人公とも言えるアッシュの生きざまに、胸を打たれました。
「テイルズ史上最も仲の悪いパーティ」と言われ、ゲームの序盤はギスギスするものの、終盤は仲のよいパーティとなっていました。パーティ間の仲のよさの変遷に感動しました。
プレイできる環境であれば、ぜひ1度プレイしてみてほしいです。