機動戦士ガンダムSEED / Mobile Suit Gundam SEED

機動戦士ガンダムSEED / Mobile Suit Gundam SEED

「機動戦士ガンダムSEED」は2002年10月から2003年9月まで毎日放送・TBS系列で放送されたロボットアニメ。「機動戦士ガンダム」シリーズの中でも新しい世代に向けて作られた、“平成のファーストガンダム”と呼ばれる作品。幼少期の親友でありながら敵対する立場にいる2人の少年と、戦争を終わらせるために戦場に身を投じる中での葛藤や苦悩を描いた壮大なストーリーが見どころ。

Misa Dingleのレビュー・評価・感想

レビューを書く
機動戦士ガンダムSEED / Mobile Suit Gundam SEED
10

色褪せないガンダム

2002年に放映が開始された機動戦士ガンダムSEEDは、色褪せない魅力が詰まっています。
物語開始当初民間人の学生だった主人公のキラ・ヤマトが戦闘に巻き込まれ、友人たちを守るために親友アスラン・ザラと敵対し、種族的同胞のコーディネイターと戦う道を選びました。幾度も窮地を乗り越えるも、やがて戦闘の中で友人を失い、命を懸けてアスランと戦いました。
九死に一生を得たキラは、コーディネイターの歌姫ラクスの導きによってコーディネイターやナチュラルといった人種の対立によらず、平和のために戦う決意をしました。そして再会したアスランとキラは、和解しました。
同じ志を持つ者たちと共に戦争を止めるための武器を手に入れていた最中、中立国オーブ連合首長国の姫カガリ・ユラ・アスハとキラが、双子であることが示唆されました。
宇宙コロニーで戦闘になったとき、明かされたキラの出自は、人工子宮から生まれた特別なコーディネイターであること、キラが生まれるまでに数多くの犠牲があったことでした。
自らのアイデンティティに悩みながら、立ち上がったキラは、最終局面を迎えた戦場で、守るべき人だと思っていた少女フレイ・アルスターを失いました。失意の中、フレイを手にかけたラウ・ル・クルーゼを討って戦争は、終局を迎えました。「僕たちはどうして、こんなところへ来てしまったんだろう。僕たちの世界は」とキラが思うところで物語は閉幕します。

21世紀のファーストガンダムとして制作された機動戦士ガンダムSEEDは、キラとアスランの対立と友情物語の新機軸のガンダムとして、数多くのファンがいます。
ふたりのほかにも大勢の魅力的なキャラクターがいるこの作品に提議された、遺伝子調整や人種の対立、核戦争などの問題に思いを馳せつつ視聴するのも楽しいでしょう。
機動戦士ガンダムSEEDの劇場版と、続編の機動戦士ガンダムSEED DESTINYも、ぜひみてほしいものです。