BLUE GIANT / ブルージャイアント

BLUE GIANT / ブルージャイアント

『BLUE GIANT』とは、2013年から『ビッグコミックスピリッツ』において連載されている石塚真一による漫画である。ジャズを題材とする本作品は、世界一のサックスプレーヤーを目指す高校生・宮本大が、仙台、東京、ドイツと拠点を移しながら一歩ずつその階段を上っていく様が描かれている。2016年に舞台をドイツに移してからは、『BLUE GIANT SUPREME』の別タイトルで続編が連載された。

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BLUE GIANT / ブルージャイアント
10

心に残る音を聴かせてくれる作品です

BLUE GIANTの初アニメーション映画ということもあり、とても気合の入った作品だと感じました。
特に演奏シーンの迫力は見応え十分でした。
大のパワフルで力強いサックス、雪祈の天才的な技術と美しさを兼ね備えたピアノ、初心者ながらも必死に食らいつく玉田のドラム。
これらの音が混ざり合い、1950~1960年代のJAZZ全盛期を彷彿させるような素晴らしいものになっていました。
映画館ではなく、実際に生で演奏を聞いているかのような感覚に陥ります。
また、シナリオに関しても原作の漫画をベースにしつつも、オリジナルの展開が加えられている点も良かったです。
原作では、ラストの演奏シーンが大と玉田の二人だけとなっていましたが、アンコールが追加されており、その時に雪祈が登場するシーンはとても感動的でした。
交通事故にあって左手しか動かせないにも関わらず、奏でる美しいピアノの音は心にくるものがありました。
雪祈の必死の頑張りに応えた、玉田にとって初めてのドラムソロも最高でした。
映画は原作漫画の4~10巻にあたる内容となっています。
1~3巻の内容も冒頭で簡単に紹介してくれるため、原作未読の方でも十分に楽しめると思います。