BLUE GIANT

BLUE GIANTのレビュー・評価・感想

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BLUE GIANT
8

志の大きさ×努力=夢に近くということ

この漫画では、宮城県在住の男子高校生で主人公の大(だい)が世界一のジャズミュージシャンを目指して、日々サックスの練習に取り組んでいるところから始まる。
当初は講師もおらず、独学でサックスを練習していたため、技術的には問題を多く抱えているものの、練習量や持って生まれた肺活量などから非常に迫力のある音を出すことができ、その圧倒的な音質は周りの人間を魅了していく。
時にはピアノやボーカル等とのセッションでうまく周囲と合わせて演奏することができず、挫折を味わることもあるが、持ち前の明るさや世界一のジャズマンを目指すという志の高さから、こうした失敗を糧にして様々な壁を乗り越えて行くことになる。

こうしたストーリーから個人的に感じることは、人が何か新しいことにチャレンジする時には、最初は必ず初心者から始まるものであるが、その道の目標を高く設定し、必ずそのハードルを乗り越えて行くと決意することによって、目標達成に近くことができることが多いように思う。
周囲の評価や意見に耳を傾けることは非常に重要である一方で、例えば、周りが世界一のジャズマンにはなれないと大に言うシーンでは、彼は自分自身を信頼するために「世界一のジャズマンに俺はなる」と何度も繰り返して言うシーンは特に印象に残っているとともに、自分が信じないことは必ず実現しないし、自分ができると信じたことはその実現に向かった少しずつでも近づいて行くことになると考えています。

BLUE GIANT
10

ジャズに燃える若きサックスプレーヤーの熱い物語!!

最高にドキドキ、ワクワクさせてくれる漫画です。一冊読み終わるたびに次の巻が待ち遠しくなるのです。
舞台は仙台。バスケ部に所属している中学生・宮本大が本作の主人公です。友人に連れられて行ったジャズの演奏に心打たれ、大は一人テナーサックスの練習を始めます。世界一のジャズプレーヤーになることを夢見て。
夢へと向かう階段で大は数々の出会い、別れそして挫折、栄光をくぐり抜けていきます。初めて受けるブーイング、師匠との猛特訓、共に戦う仲間との出会い。その一つ一つのシーンが読者の胸に迫ってくるのです。なぜって登場人物の表情が皆、生き生きしているから!汗や涙をボロボロこぼしながらコマの中で弾ける喜怒哀楽に、心を奪われてしまいます。
生き生きしているのは表情だけではありません。作品中何度も繰り広げられる、演奏シーンの臨場感といったら!並大抵のものではありません!!もちろん漫画の中で演奏しているのですから音は聞こえてきません。それでも実際に読んでいると、まるで自分がその場にいて演奏を聞いているかのようなのです。背中をのけぞらし、口を噛み締め、仁王立ちで。必死に演奏するプレーヤー達に引き込まれてしまいます。
音楽が好きな人にはもちろん、興味が無い方にも自信を持ってオススメできる漫画です。巻数も十巻と読みやすいのではないでしょうか。ぜひぜひ!!読んでみてください!