サマータイムレンダ / Summer Time Rendering / サマタイ / サマレン

サマータイムレンダ / Summer Time Rendering / サマタイ / サマレン

『サマータイムレンダ』とは田中靖規による『少年ジャンプ+』にて連載されたSFサスペンス漫画である。
幼馴染の小舟潮の葬儀に参列する為、主人公の網代慎平は帰郷する。
潮は海の事故で亡くなったはずが、他殺の可能性が出てくる。「影を見たら死ぬ」という島に伝わる「影の病」。
慎平は島全体を巻き込む幼馴染を取り戻す闘いに巻き込まれていく。
本作は主人公がタイムリープを繰り返す事で明らかになってくる真相と影の正体、張り巡らされている物語の伏線が最大の魅力。

incorek8のレビュー・評価・感想

レビューを書く
サマータイムレンダ / Summer Time Rendering / サマタイ / サマレン
10

自分史上最高の作品

サマータイムレンダは、「主人公と『影』と呼ばれるドッペルゲンガーとの戦いを描いた物語」です。
幼なじみ・小船潮の訃報を聞き、島に帰ってきた主人公・網代慎平は、潮の死に他殺の可能性があることを聞く。そこから慎平は潮の死の原因を探るために動き始めるがそこに影が現れて…というような物語です。

この作品の見所は、とにかくストレスなく見られることです。
みなさんも一度くらい、アニメの途中で気がそれて携帯を触ってしまったことがあるのではないでしょうか。
原因は「アニメ中の違和感」にあると思います。違和感の正体は様々あり、声優が下手で「棒読みか!」と思う、アニメの作画が崩壊しており「しっかりやれよ!」と思う、キャラが普通ならやらないバカな行動を取って「何やってんだおまえ!バカなんか?」と思う。

その点、この作品はそれらのストレス因子が徹底的に排除されています。
声優陣は豪華で、主人公を演じるのは、鬼滅の刃主人公・竈門炭治郎役など数多のキャラを演じ、優れた声優に与えられる「声優アワード」を取った経験もある声優さんです。
アニメーションを担当しているのは、ポケモンシリーズや妖怪ウォッチなど、160以上の作品を手掛けた経験を持つ「オー・エル・エム」。歴史がある分、経験豊富なアニメーターが多く在籍しており、作画も高水準なものとなっています。作画がきれいで知られる「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とも肩を並べられるほどに、絵がきれいな作品です。ネットの写真を見れば分かると思います。
登場人物全員頭がいい。登場人物全員東大出身かと思う程、行動一つ一つに知性を感じる。むしろ「頭良すぎ、俺では太刀打ちできない」となるレベルです。それが敵である「影」と主人公どちらともがこのレベルのため、かなり熾烈な読み合いが繰り広げられます。まさにDEATH NOTEのキラとLのような頭脳のぶつかり合いとなっています。
自分は1年間で1000話以上のアニメを見ていますが、サマータイムレンダを超える作品はこの先出てくるのかと思ってしまうほど、私はハマってしまいました。ぜひ興味が湧いた方はご覧になってください。