コンフィデンスマンJP -プリンセス編-

Hagio1507のレビュー・評価・感想

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コンフィデンスマンJP -プリンセス編-
4

これまでのネタ晴らしの爽快感はどこへ…。期待値が高かっただけに、ラストにもやもやした気持ちが残ってしまう作品。

コンフィデンスマンシリーズはドラマも大好きで、前回の映画ロマンス編も面白かったことから、今回の映画もとても楽しみにしていた。
コンフィデンスマンシリーズの面白さは最後の大どんでん返しにあると思う。
長澤まさみ演じるダー子たち詐欺師が、大胆で巧みな仕掛けをして、獲物であるオサカナから大金をゲットするという毎度のストーリーなのだが、その詐欺の華麗な手法にスクリーンを見ている私たちもつい騙されてしまう。
どこでどう騙されていたのか、最後にネタ晴らしをされた時の爽快感と、もう一度見て確かめたくなるわくわく感がクセになるのだ。
しかし、今回のプリンセス編は、これまでのシリーズを見てきた者としては歯切れが悪く、物足りなさを感じた。
映画を告知するCMなどでも、最大のオサカナとうたっていただけに、設定自体も登場人物も豪華で、今回は大富豪からどうやって大金を巻き上げるのかと鑑賞する前から想像を掻き立てられていた。
いざ楽しみにしていたプリンセス編をわくわくしながら鑑賞したが、オチを知って「え、それだけ?もっと何かあるでしょ」と思ってしまったのは私だけではない気がする。
また、登場人物もこれっぽっちしか出てこないの?と思ったり、見ているそばから展開が予測出来てしまったりすることもしばしば…。
期待値が高すぎたと言えばそれまでかもしれないが、前回を超える大どんでん返しを期待してしまっていた私には、少々がっかりした気持ちが残ってしまった。
それにしても、ダー子を演じる長澤まさみのチャーミングな演技は、このシリーズでしかなかなか見られないものだ。
ぜひ、シリーズは継続してほしいし、次回作にはさらなる大どんでん返しを期待したいと思う。