ターミネーター / The Terminator / T1

『ターミネーター』とは、ジェームズ・キャメロンが監督を務めた映画作品。1984年にアメリカで公開。
未来での人間と機械との戦争を発端に、人類の救世主であるジョン・コナーの母親サラ・コナーを抹殺するべく過去に送られた冷徹無比の殺人鬼であるターミネーターT-800と、彼女を守るために過去に送りこまれた青年の兵士カイル・リースとの激闘を描いたSFホラー/アクション映画。
愛をテーマに掲げ、大切な人を守るために得体の知れない強敵に立ち向かう主人公たちの姿は、SFホラー/アクション映画の王道を行く映画作品として人気を博している。
ジェームズ・キャメロンのデビュー作であり、アクションの爽快さだけでなく壮大な世界観の演出や設定、登場人物の心情の変化などが深く練り込まれ、緻密なストーリー展開も特徴的である。
米国議会図書館において、「文化的、歴史的、美学的に重要な作品」として、アメリカ国立フィルム登録簿に保存されている。

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ターミネーター / The Terminator / T1
10

アーノルドシュワルツェネッガーという存在を知らしめた、SF映画の金字塔

物語はシンプルで未来から送り込まれた殺人ロボット、そのターゲットとなった女性、それを阻止するために未来からやってきた男、この3者で織りなす逃亡劇である。
基本的に殺人ロボットに襲われる、逃亡するの繰り返しで話は進んでいく。
が、話のメリハリが非常にしっかしりているため、気が付くと映画が終わっている。
映像、音楽、展開、全てにおいて緊張感が溢れている為、見ている側も油断する暇がないのだ。
特にアーノルドシュワルツェネッガー演じるターミネーターは本当に恐ろしく見える。
ボディビルで鍛えた圧倒的な肉体美は本当に作り物のようだし、常に無表情の演技で人間味を全く感じさせない。
本当に殺人ロボットがその場に存在しているかのようなリアリティである。
また映像の薄暗さや音楽の無機質な電子音など、殺人ロボットの恐怖をこれでもかと煽ってくる。
そしてロボットという設定だからこそできるド迫力のアクション。
痛快でもあるが、恐ろしくもある。
ターミネーターはシリーズ化され、大ヒット作となった2作目の方が知名度は圧倒的に高い。
それでも私はこの1作目をお勧めしたい。なぜなら、シリーズを通して最もターミネーターが恐ろしく見える作品だからだ。
この映画を見ていると、アーノルドシュワルツェネッガーはどんな特殊メイクにも勝る存在感を持っていることが伝わるはずだ。