CLANNAD / クラナド

『CLANNAD』(クラナド)とは、株式会社ビジュアルアーツのゲームブランドであるkeyにより制作、2004年発売された恋愛アドベンチャーゲーム。また、これを原作としたアニメ・コミック作品。
私立光坂高等学校に通う主人公・岡崎朋也(おかざき ともや)は怪我によりバスケットボールを断念し不良となっていたが、女子生徒である古河渚(ふるかわ なぎさ)との出会いを機に、多くの生徒達との交流を経て、人間的に成長していく。演劇部の再建に向け奔走する渚の姿に感化され、朋也を始め他ヒロインたちが協力していく様を通して物語が進行していく。
少年少女たちの恋愛・友情・家族愛などを描き、「泣きゲー」というジャンルを確立させた。
2007年には東映アニメーションが劇場版を、京都アニメーションがTVアニメシリーズをそれぞれ制作しており、新たなアニメ作品が続々と現れる中においても、「CLANNADは人生」といわれる程に、色褪せることなく「神アニメ」と称され続けている。

Raleighb2のレビュー・評価・感想

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CLANNAD / クラナド
8

友情と愛情に溢れた京都アニメーション屈指の名作

友情と愛情に溢れた屈指の名作

(あらすじ)
不良高校生、岡崎朋也は満開の桜が咲き誇る坂道で古河渚と出会う。
渚は体が弱く、留年しており2度目の3年生を送っていた。
渚には、「演劇がやりたい」という願いがあった。
面倒見のいい朋也は渚の願いを叶える為、演劇部再興に奮闘する。
その過程で朋也は数々の仲間と出会い、鬱屈とした日々から脱却していくのだった。

(解説)人間愛に溢れた心温まるストーリー
全話(48話)。
基本的に朋也の視点で物語は進行します。
全話通して、人との触れ合いや家族愛を問う作品で、ハンドタオルなしでは視聴できないぐらい素晴らしい作品です。
主人公の朋也は完全無欠の完璧な主人公ではなかったりします。
周囲に対してはとても献身的で問題を解決させようと必死に行動はするが、自分自身の問題に関しては逃避を繰り返してるような描写も多々あります。
そんな朋也の欠落した部分をヒロインの渚や周囲の人々との触れ合いを経て成長していく物語なんです。
特に渚は病弱な女の子だが、それを感じさせないぐらい芯の強いキャラクターで迷いはするけど、決して現実から逃げずに少しずつ問題を克服しようとする姿勢が本当に健気で共感を誘います。
朋也が惹かれて当然だと言わざるを得ないです。
完全無欠なキャラがいないからこそ、現実味があって視聴者の気持ちを擽る、それがCLANNADの良さです。
日々、他者に思いやりのある行動ができてるか?とか、大事な人を真っ当に愛せてるか?とかそんなことをつい考えさせられます。
中には絵柄が受け付けず毛嫌いして観ない人もいるかもしれないが、それは非常に勿体ないです。
観ているうちに絵柄も愛着が湧くほど、キャラクター造形も秀逸です。
家族愛や友情について考えさせられる事間違いなしです。
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