TENET テネット

TENET テネット

『TENET テネット』とはイギリスで公開されたスパイ映画で、時間を逆行する物語。文字通り逆再生で時間が進んでいく。リアルに作り上げていくべく、スタッフや俳優に伝える能力も過去に時系列トリックを駆使した作品を作ってきたノーラン監督ならではの作品。
主人公はCIAの名もなき男。ウクライナのオペラハウスで発生したテロ事件に突入する。任務を終えた後そこで"TENET"というワードを耳にする。テネットというのは謎の組織の名前で主人公は組織の目的を知るために女性科学者のところへ向かうことになる。

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TENET テネット
10

TENET クリストファー・ノーラン監督作品

2020年コロナ禍で経営難となっている「映画館を救う」というキーワードの下公開された、クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET』のレビューです。
本作は時間をテーマにした作品であり、いわゆるタイムスリップ作品と思われるかもしれませんしれません。しかし、今まで公開されてきたタイムスリップ作品とは、ある部分が全く違います!!!全く違う部分とは、これまでのタイムスリップ作品は、ある時間にいる人物Aが、別の時間のところに何かをきっかけにAが移動することで、展開されてきました。
しかし、本作はある時間にいるAが別の時間に移動するのではなく、そのある時間から巻き戻されることで展開されるのです。
ちょっとわかりにくいですよね。。。わかりやすくいうと、ビデオの巻き戻しです!人物Aだけが、あることをきっかけに巻き戻されていくのです!だから、今まであったタイムスリップ作品とは全く違う、作品展開となっています!!(今までのタイムスリップ作品を否定しているわけではありません。ただ、全く違うということです。)
それと、ノーラン作品でよく言われる難解さゆえに見る勇気が出ないという方もいると思いますが、この作品は比較的分かりやすい作品だと思います。
(ここから一部ネタバレあります)
理由としましては、巻き戻しチームと普通に再生チームに分かれて戦闘するシーンがあるのですが、そのシーンでは色によって差別化が図られていたり、言葉で視聴者に伝えられるシーンがあります。なので、見終わった後に「結局この映画はなんだったんだろう」とはならないと思います!
最後に、ノーラン監督は上映後に多くを語らないことで有名ですが、今作も色々と伏線などを考えさせられるシーンが多々あります。しかし、ノーラン監督は今のところこれについて言及をしていないので、視聴者の受け取り方に任されています。これは賛否両論あると思いますが、映画の展開を自分で決められるのはとても面白いと思いますし、見終わった後でも楽しめるのがこの作品の良いところであると思います!!
どうせタイムスリップ作品だとか難しすぎて見る勇気がないと思っている方こそ、是非見てもらいたい作品ですので、まだ見てない方も、もう見た方も視聴してみてはいかがでしょうか!!