JUJU

JUJU

JUJU(ジュジュ、1976年2月14日)とは、日本のシンガーソングライター。ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ所属。
12歳でジャズシンガーを志し、18歳で単身渡米。さまざまなニューヨークの音楽を吸収し、独自性を確立した。その洗練された歌唱スタイルが話題になり、日本のほぼすべてのレコード会社からデビューのオファーを受けたが、その後も2年近くニューヨークで活動を継続した。
2004年にシングル『光の中へ』でメジャーデビュー。
2020年『第71回NHK紅白歌合戦』、2023年『第74回NHK紅白歌合戦』に出場。
ジャズ、ヒップホップ、ハウス、ソウル、R&B、EDM、歌謡スタイルなど幅広い音楽性を持っている。

kiyo06q7のレビュー・評価・感想

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JUJU
10

歌手ではなく、語り部。

JUJUは歌手ではなく、語り部だ。
彼女の歌には、愛が溢れている。現在進行形の愛を歌った曲では、愛してる/ありがとう/と相手を想う気持ちを全面に魂を込めて歌いあげ、終わってしまった愛にも、労りや励ましを感じるような惜しみ無い愛が、燦々と注がれている。
去って行った相手へ離れた場所からエールを送り、終わった愛に傷付いている自分の心を、優しく包み癒すことを決して忘れない。
聞き重ねると、『歌』ではなく『物語』が聴く者の心に広がるようだ。その光景は、意識せずとも聴く者の心を包む。何故か?

JUJUには、歌手を志した時から憧れる歌手がいる。
名は、サラ・ボーン。アメリカ人の女性シンガーだ。
『生きていれば、そんなこともあるよね。』と身の回りにある喜怒哀楽をサラッと歌いあげる、サラ・ボーン。
JUJU曰く、サラ・ボーンは歌手ではなく、語り部。
自分も、語り部のような歌手になりたいと志し、語り部のような歌手でいたいと想いながら歌い続けている。

平等に誰かを想う気持ちは、平等に存在する。しかし、実を結ぶ愛が全てではない。
愛には色んな形があり、物語があることをJUJUは歌い続けている。
誰にでも平等に芽生える気持ちだからこそ、聴く者の心にそれぞれの物語を描いてくれる。