よつばと! / Yotsuba&!

よつばと! / Yotsuba&!

よつばと!(Yotsuba&!)は、アスキー・メディアワークス『月刊コミック大王』によって2003年から連載されている日常漫画。著者はあずまきよひこ。2015年11月に第13巻が刊行された。5歳の女の子『小岩井よつば』とその周囲の人々を取り巻く日々を描く。

よつばと! / Yotsuba&!のレビュー・評価・感想

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よつばと! / Yotsuba&!
8

ストレスなく楽しく読める漫画

刺激の多い漫画ももちろん面白いが、たまには平穏な気持ちでストレスなく漫画を読みたいときはないだろうか?そんなときにお勧めなのが『よつばと!』だ。
父と娘(よつば)の日常を覗ける漫画なのだが、親子のやり取りや周囲の人たちとの交わりが絶妙に面白く、ついつい笑ってしまう。殺生などの刺激的な表現はもちろんなく、恋愛のいざこざもない、けど続きが気になってしまう魅力的な漫画だ。ちょっとずつだが、よつばの成長も感じることができ、今後どんな小学生になるかが楽しみだ。

日常を感じられるひとつの理由に、実際の車(ミニクーパーなど)や、観光地が出てくる点がある。『よつばと!』にはまった私は、父が乗っているオープンカーのミニクーパーに憧れたものだ。また、子供ができた今、よつばと父のような日常を過ごしたいと思える。いっしょに折り紙をしたり、天体観測に行ったり、地球を見に行ったり…などと、子供とやりたいことリストが増えた。
最後に『よつばと!』には、多くの人が一度は見たことがあるであろう「ダンボー」が登場する。「ダンボーは知っているけど『よつばと!』は知らない…」という方も多いはず。そんな方にもぜひ読んでほしい。
この1話でここまで人気が出たのか、と誰しもが驚くはずだ。

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10

マンガ大賞受賞のちょっと変わった女の子の日常系マンガ

ある日、とーちゃんと一緒に新しい家に引っ越してきた、よつば5歳。まだ小学校には通っていません。お隣には小学生、高校生、大学生の3姉妹が住んでいて、すぐに仲良くなります。
その3姉妹やとーちゃんの友達たちと買い物に行ったり、セミ取りしたり、何ということもない日常が描かれています。

『よつばと!』の作者のあずまきよひこ先生は、萌え4コマの元祖『あずまんが大王』の作者。面白さは健在です。
机をキレイにしようとして、ペンキをべたべた塗って部屋中ペンキだらけにしたり、「こどもはこんなことするよなあ」ということをやってしまうのですが、それを笑って受け止めてやるとーちゃんがまた良い。

よつばの大人や大きなお姉さん相手でも物怖じしないところも良いです。こうしたらどう思われるとか、他人の思惑を気にしたりするシーンがありません。誰それをどうしてやろうという悪意のシーンもありません。人間を深く描いていないといえばそうなのですが、「漫画を読むときくらいリラックスしたい」という人には最高におすすめです。

巻が進むにつれて、だんだんオシャレにも目覚めてきました。土砂降りの雨が降れば外にとび出して行って、傘もささずに雨に打たれる。台風がくれば傘で空を飛ぼうとする。何でも楽しめるよつばちゃんは無敵です。

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8

自由気ままで元気いっぱいの女の子「よつば」と「とーちゃん」を中心とした日常漫画

物語は夏休みが始まる季節から始まります。基本的に1話で1日の時間が進み、季節の移り変わりが非常にリアルでゆったりと時間が流れていきます。基本1話完結ではありますが、次回の話へ繋がる伏線があったり、前回の話の話題が出てきたりと1日ずつ話が進んでいることが分かります。
登場人物は大人も子どもも様々な性格で個性的ですが、悪意のあるキャラはほとんどおらず、終始ほっこりとした雰囲気です。主人公はとても元気な女の子「よつば」。「とーちゃん」とふたり一緒に田舎から引っ越してきてすぐにお隣の家の3姉妹と打ち解けます。二人暮らしであり、お隣の家のお母さんを「かーちゃん」と呼ぶことから、お母さんはいないようです。
とーちゃんの知り合いや、お隣3姉妹の友達などが次々登場してよつばの友達も増えていきます。背景などの書き込みが非常に細かく、登場人物の部屋のアイテムなどもリアルです。主人公の女の子の出生や母親ついては謎があり気になるところではありますが、とくに語られません。
主人公の純粋無垢な反応、行動に対して同世代の子どもを持つ親ですと、「うちの子にもあるある!」と納得してしまったり、もうすぐ小学生になるという主人公の成長を感じられる場面では感動してしまいます。

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10

ただの日常だけど…

これは5歳の女の子よつばちゃんと、とうちゃんの2人暮らしを中心に、彼らの日常を描いたマンガです。本当に日常です。どこまでいっても日常です。何か特別な事件が起こったり、彼らに特殊な能力があるわけではありません。いや、5歳の女の子にとっては1日1日が大事件で、そしてどんなことにでも、何にでも全力を出せる特殊能力を持っているのかもしれません。そしてそれを丁寧に丁寧に描くことができるのが、あずまきよひこ先生のすごいところなのです。
例えば、夜中によつばちゃんが起きてくるシーンがあります。いつもは明るい部屋が電気が消されていて暗くて、いろんなものが怖く見えます。明かりのついている部屋を見つけました。とうちゃんが仕事をしています。ほっと一安心。とうちゃんの膝に座ります。
これをセリフなしに演出できるのがあずま先生です。私の拙い文章ではもちろん伝わらないと思うので是非読んでみてもらいたいです。感動してジーンとなるのはセリフではなく、決まってこういうセリフのないシーンなのです。
全力のよつばちゃんをいつも温かく見守るとうちゃんや、その他の登場人物に胸が熱くなるとともに、子どもというのは本当に純粋で無垢なのだと思い知らされます。子どもがどういう風に育つかは、まわりの大人が大きな鍵を握っているのでしょうね。

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10

漫画「よつばと!」について

「よつばと!」は作者あずまきよひこにより2003年3月から月刊コミック電撃大王にて連載されている漫画である。わかりやすい作画、言葉遣いのためか、日本のみならず世界中にもファンが多く、27か国の国と地域で発行されている。世代を超えて愛されているロングセラーコミックである。
主人公の「よつば」は元気で明るい自由奔放な5歳の女の子。よつばの「とーちゃん」との二人暮らしの話を中心に描かれている。よつば、とーちゃん、お友達やご近所さん達との日常を描いたほのぼのとしたハートフルな漫画となっている。
いつもパワフルで何事にも全力なよつばには全ての出来事が驚きと発見でいっぱい。大人には当たり前の日常でもよつばにとってはキラキラとしたおもしろ楽しい出来事に見えている。とーちゃんとのやりとりも面白いのはもちろん、とても可愛く愛らしく描かれている。老若男女問わず全ての世代の心に留まる漫画だと、胸を張ってお伝えできる一冊となっている。
また、1巻の帯のキャッチコピーでは「いつでも今日が、いちばんたのしい日」と記されており、読み終わった際にはとてもしっくりとくる言葉だと感じるだろう。表紙や帯も毎回可愛らしく、内容はもちろん、手に取った際の第一印象も良い印象だ。

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10

何度読んでも癒されるマンガ。

あなたは漫画に癒しを求めたことはありますか?

この漫画は、爆笑したり、ハラハラドキドキの展開があったりはしません。
ひたすら、にこやかになり続ける日常系漫画です。

ポイントを簡単にまとめると、

・主人公のよつばの、「リアルな」かわいさ。
普通の漫画って、5歳くらいのキャラが出てくると、ただ『漫画としての可愛い』を全面に押し出していくイメージなのですが、この漫画はその可愛さの部分で一線を画しています。
まるで、本当の子供を見ているみたいなのです。
特有の言い間違え、仕草、表情、人間が子供に対して思うリアルな可愛いが散りばめられています。

・人間味がありすぎる。
そのよつばを取り囲む人たちも、同じように日本にいそうな人たちばかり。
その設定の中で、漫画という一つのエンタメ作品を成り立たせているということはすごいことです。

・何度でも読める。
この漫画は次どうなるんだろうといった、心躍る展開があるわけでもなく、喜怒哀楽を読者に感じさせることも少ないです。

『だからこそ』何度でも読めます。
例えば、展開がすごく印象に残っている作品は、感情の落差が大きくて、もう一回読むと「結末がわかってるんだよね…」と思いませんか?

よつばとは、癒しが欲しければいつでも読めます。

以上、ポイント三つまとめさせていただきました。
ここまで説明したらわかると思いますが、
漫画にハラハラドキドキを求めている人は絶対に読まないでくださいね!

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10

絶対に、当たり前の毎日が愛おしくなる『よつばと!』

当たり前の日常が、尊くて愛おしいーー。私はこの作品を読んで、そんな風に思った。
この作品の主人公は、元気いっぱいな5歳の女の子よつば。そんなよつばと一緒に暮らす父・とーちゃん、そしてその周りの人たちとの楽しくて温かい毎日を、ゆっくりと綴った日常系マンガである。キャッチコピーは「いつでも今日が、いちばん楽しい日」。
話は、よつばととーちゃんが引っ越してくるところから始まる。そこから、隣に住む綾瀬一家や、とーちゃんの友達のジャンボややんだ、町の人たちなど、数々の魅力的なキャラクターと関わっていきながら、よつばが少しずつ成長していく。
マンガを読み進めていくと、よつばがほんの少しずつだが成長していく様子がよく分かる。時間を重ねるごとに段々とよつばが女の子らしくなっていったり、5歳なので小学生になることを意識していったりなどの様子がほほえましい。周りの人たちも、よつばを過度に子ども扱いしたりせず、対等に関わる姿が印象的だ。
また、マンガの中では登場人物の細かい表情や背景などが、丁寧に描き込まれていることも魅力の一つである。
日常系マンガかつ、基本的に1話完結で終わる作品ではあるが、きちんとストーリーが続いていることも他の作品とは少し違う点であると考えられる。例えば、牧場に遊びに行く予定だった日によつばが熱を出して1日お休みする話がある。タイトルは「よつばとねつ」であるため、メインは「熱を出したこと」を描きたいのかと思うが、その後日、ちゃんと牧場に行く話が描かれるのだ。物語、よつばたちの生活がきちんと続いていることが分かる。
読み出すと、よつばの生活を体感してほっこりした気分になる。ぜひ、心温まるよつばの日常を覗き見てほしい。

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10

誰にでもお勧めできる作品

知らない方も多いかもしれませんが、「お勧めのマンガって何かある?」と聞かれて、その人の好きな傾向を聞かずにお勧めできる、希少なマンガだと思っています。
子供好き、動物好きな人はもちろん、ほのぼのが系好きな方、単純に面白いギャグ系が好きな方、普段マンガあんまり読まないよという方にまで幅広くお勧めできる作品になっています。
ちょっと変わった小さな女の子『よつば』が主人公で、子供独特の行動で周りの大人を巻き込んでいく…という、日常のお話です。
誰でもみんな、昔は子どもだった。
そんなことを思い出せてくれるのです。
「今を楽しむ」という大事なことを教えてくれます。
子どもが主人公ということもあり、その純粋な気持ちに涙する話も。
どの年代の人が読んでも、楽しめる良いマンガだと私は思います。
是非、騙されたと思って読んでほしい作品です!

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8

優しい気持ちになれる

5歳のよつばちゃんとお父さんや周りに人々の日常を描いているほんわかした漫画です。
好奇心旺盛なよつばちゃんが周りを振り回したり、逆に大人たちがよつばちゃんを振り回したりする、普通の日常が掛け替えのない大切なものと感じさせてくれる作品です。
絵もとても綺麗で、よつばちゃんの喜怒哀楽がとても可愛く書かれており、見ていると心が浄化されていくように感じます。
お父さんやお父さんの友達のジャンボややんだも童心が溢れており、読んでいる自分もちょっと憧れを抱いたりしてしまいます。
よつばの隣に住んでいる家族も全員ボキャブラリーに豊富で、ストーリーをより面白くしてくれる個性的なキャラクターとなってます。よつばとを見ているとよつばちゃんのような子供が欲しくなってしまいます。
この漫画の唯一の弱点は漫画の発売が遅いという点です。
休載期間も長かった為、なかなか新刊が待ち遠しい日々が続きますが、新刊が発売される際はその世界観を確認するために一度1巻から読みなおすと新刊を更に楽しめるかと思います。
子供がいない自分でも親の気持ちを体験できる素晴らしい作品だと感じます。

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10

静かに有名になっていく作品

この漫画の1番の見どころポイントは、なんといっても丁寧な作画。
キャラクターは比較的、愛嬌のある丸みを帯びた描き方になっているのですが、注目すべきは背景。すべて手描きにもかかわらず、細部まで丁寧に線が引かれています。
奥の棚の中にあるお皿、外にある看板の文字、すべてが細かく描かており、写真をそのままモノクロにしたような錯覚に陥ります。
あまりにも丁寧に描かれているので、細部を見ようとすると、ページをめくるのに少し時間がかかる作品です。

そして、舞台は夏、物語の主人公は小岩井よつば。5歳の女の子です。
よつばちゃんのお父さん、¨とーちゃん¨とよつばちゃんが、とある家に引っ越してくるところから物語が始まります。
家のお隣さんは3姉妹の魅力的なキャラクター。
美人大学生の長女・あさぎ、しっかり者の高校生の次女・ふうか、真面目な小学生の三女・えな。
よつばちゃんの相手をしてくれて、どの子も性格が違い活き活きとしたキャラクターです。
この漫画、巻数が増すことに、よつばちゃんが少しずつ成長していきます。
子供である期間は短いです。きっとどの子も親が見ないうちに、人知れず大人になっていくのでしょう。
ぜひこの漫画で、子供の成長と少し寂しくなる感情を知ってほしいなぁと思います。

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9

日常生活に輝きを与えてくれる漫画「よつばと!」

「よつばと!」はあずまきよひこさんの漫画です。
「よつば」という名前の5歳の女の子が、血のつながりはないと思われる独身のちょいイケメンとーちゃんと一緒に暮らしています。とーちゃんの男友達や、ご近所さんたちたちと過ごすよつばの日常を描いた作品です。
5歳のよつばは、外国から来たという設定なので日本の生活に最初は馴染んでないというか、全てが新鮮に感じていて、その普通の街の風景も普通の公園でさえも、よつばの目から見たら毎回毎回、新しい発見や新しい出会いがあります。その、よつばの目線から日常の風景を見ると、何だかこの普通の街の中にもドキドキ、わくわくするようなことがいっぱいあるんじゃないのかと思わせてくれます。
わたしとしては、地味でちょいイケメンのとーちゃんも気になります。翻訳家の仕事をしていて、常に在宅ワークなのでよつばを幼稚園とかに通わせなくても育てていけるんですが、どうしてよつばを育てようと思ったのかなとか、女の人と結婚したいとかは思わないのかなとか。そういうことは特に描かれてはいないのですが、よつばを責任持って父親として育てていこうとしているとーちゃんの優しさを見るたびに、旦那さんがこんな人だったら…なんて想像してしまいます。とーちゃんの友達やお隣さんたちも個性的で魅力的な人たちが登場するのでその絡みも面白いです。

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10

こんな家庭はいいなぁと思える

今この世にある漫画の中で1番おススメといっても過言ではないのが「よつばと!」です。
内容は一言でいうなら「日常」です。主人公のよつばちゃんが毎日どんな風に過ごしているのか、ただそれだけの漫画なのに奥が深いのです。
よつばはとーちゃんと暮らしています。よつばにはかーちゃんはいません。とーちゃんと2人で暮らしています。しかしそのとーちゃんも本当のとーちゃんではないようなのです。本編で外国で拾ったと記述してますが、まだ詳しい内容は今まで一切描かれていません。
よつばちゃんは髪が緑色です。漫画特有のカラフルな感じなのかと思ったら外国人だからだそうです。
よつばちゃんにとってもとても重要なところはまだ一切描かれてなので今後が楽しみでもあります。
また話の展開でよつばがいたずらしたところなどは、その巻以降も引き続き描かれているのでとっても細かいです。
かーちゃんはいなくてもとーちゃんととーちゃんの友達のジャンボやヤンダ、隣に住んでる3姉妹とその友達がいればよつばはきっと幸せなのですね。本当の子供じゃないのに、拾ってきた子どもなのに、とーちゃんは1人だけどしっかりと育児しています。ハチャメチャなこともするけどとーちゃんはキチンとダメなときは叱り、時にやさしく接します。
父子家庭漫画としてではなく、よつばの周りの温かさに触れてほしい漫画です。