コンフィデンスマンJP -プリンセス編-

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コンフィデンスマンJP -プリンセス編-
10

詐欺師大集合!騙しあいの中にも笑いと涙と感動満載!

コンフィデンスマンとは信用詐欺師、つまり相手に自分を信用させ、騙した後も騙されたことにすら気づかないプロの詐欺師のこと。
ダー子、ボクちゃん、リチャードは、史上最強のコンフィデンスマン。しかし弱者の見方であり、悪者から騙したお金を弱者に還元する正義の味方でもある。
コンフィデンスマンのストーリーの特徴は、一見ダー子達が危ない状況に陥ったように見せかけて、実はそれすらダー子達の計算であり、見ている側も最後まで騙されてしまう。
その後の真相が理解出来た時の快感は、騙されたはずなのにスッキリとして心地良いです。
今回の作品もドラマや映画同様、赤星英介がダー子達に騙されていたことが分かり、最後でまさかの驚きの展開。
また、プリンセス編の最大の見どころは、ランカウイ島の雄大で美しい景色と、豪華なホテルのパーティー会場。
海辺のシーンでダー子がコックリに「自分の道を行きなさい」と言って別れ、その後にコックリがダー子に抱き着く姿も感動する。
また、三浦春馬さんと長澤まさみさんのダンスシーンも美しい中に笑えるやり取りがある。
実はミシェルという隠し子の存在も嘘で、ダー子の気まぐれな言葉を偶然聞いたレイモンド・フウが、居ないはずの隠し子を作り上げたことにも驚く。
エンドロールで流れるLaughterは、コックリに対しての「自由に空を飛び、羽ばたきなさい」というメッセージにも感じた。
個人的には急逝した三浦春馬君へのレクイエムにも感じられる。