鍵泥棒のメソッド

鍵泥棒のメソッド

『鍵泥棒のメソッド』とは、2012年に公開された日本映画で、監督と脚本は内田けんじ。仕事も無くうだつの上がらない生活をしていた桜井武史は、たまたま入った銭湯で身なりの良い山崎信一郎と入れ替わることに成功する。しかし山崎は裏の仕事を請け負う便利屋であることがわかる。桜井は記憶をなくした山崎や結婚相手を探す真面目な雑誌編集者の水嶋香苗を巻き込み、危険な仕事へと足を踏み入れていってしまう。この物語は人生の進路を見失った大人たちが、次第に生きる希望を見つけていくヒューマンコメディとなっている。

sakura1986103のレビュー・評価・感想

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鍵泥棒のメソッド
8

入れ替わりコメディのおもしろさ。

殺し屋?と、売れない役者の人生が入れ替わる話です。香川照之さんが、殺し屋?役で記憶をなくして役者だと思い込む役なのですが、もともと勉強家でなんでもうまくこなすせいか、裏の人間とつきあってたせいか、チンピラ役をうまくこなせたりしておもしろかったです。入れ替わりコメディって好きなのですが、本作も自分が一体なんなのかもよくわからないなか、互いに奮闘していておもしろかったです。観客にも香川照之さんの本当の職業がなんなのかは最後の方まで明らかにされず、明らかになったときは驚きました。
もう一人の主役堺雅人さんは売れない役者の役だけあって、劇中劇のときの演技があんまりよくなかったりして、素人の香川照之さんにダメ出しをされたりしてておもしろかったです。売れないのにはわけがあるのかもしれません。ヒロインの広末涼子さんもすごくかわいかったです。父のために結婚をと急に婚活をするとか病院知り合っただけの男に協力するとか、真面目そうで、ちょっとぶっとんでるところがよかったです。あの二人にはうまくいってほしいなと思わせてくれる恋愛模様で、見ていてキュンとする場面もありました。そんなに大爆笑というわけでもないですが、なにやら面白い作品でした。