1917 命をかけた伝令

1917 命をかけた伝令

『1917 命をかけた伝令』とは、名匠サム・メンデスが、第1次世界大戦を舞台に全編ワンカット風に描く戦争ドラマ。若きイギリス兵のウィルとブレイクの2人は、敵軍の罠にかかりそうな前線の味方を救うべく伝令を届ける命を受け、危険な道のりを必死に進んでいく。コリン・ファースやマーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチなどイギリスを代表する俳優が共演しており、世界中で高い評価を受け、アカデミー賞では10部門のノミネートとなった。

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1917 命をかけた伝令
9

追体験しているかのような緊迫感に最後まで目が離せない

第一次世界大戦の真っ只中、イギリス兵士のスコフィールドとブレイクは上司から敵の罠に気づいた為明日の突撃を中止するように、と伝令の受け渡しを命令される。
その軍隊にブレイクの兄がおり、命がけで敵を掻い潜り届けに行くという話。
嘘のようだが実話らしく驚きました。最初から最後までワンカットなので、主人公の背中が映る場面が多く途中から自分が主人公になった気持ちで一緒に走っていました。
主人公はあまり有名でないので平凡感あり没入できたと思います。
ただ脇を固めるキャストはコリンファース、マークストロング、ベネディクトカンバーバッチなどイギリスの名俳優揃いで、少しだけの登場にもやはり存在感がかなりありました。途中、一番に伝令を届けたかったブレイクが助けた敵兵に刺され死んでしまうシーンが不条理で悲しく、最後まで届けるのは無理なんじゃないか…と思いましたが、スコフィールドが意思を強く持ち水に溺れても敵に撃たれてもどうにか進んでいく姿には勇気をもらいました。
スコフィールドが海に落ちもう駄目かと思った時、ブレイクが彼の故郷に咲いていた花の話を思い出し海に花が舞い落ちるシーンは戦争映画とは思えない綺麗な場面でした。
伝令を届けられるのか、鑑賞中緊張の連続で体に力が入ってしまいましたが、追体験しているかのようでかなり没頭できました。
おすすめです。