ジャパンシューゲイザー「第1世代」の主要バンド

ジャパンシューゲイザー第0世代が音楽を紹介してくれたとしたら、第1世代は情報がなくて横のつながりが全てに近かった時代で、その活動は非常に地道なものだっただろう。シューゲイザーファンが日参したサイト「マイブラ予備校」の運営者noricoさんが企画したコンピレーション「Seven Winters」がでた時はコミュニティーがつながった実感があった。第1世代の後期、2001年の事だった。

ジャパンシューゲイザーの第1世代は、0世代と少し混ざっている。第1世代で活躍するバンドは、90年代前半に結成しすぐ目が出たわけではなく、90年代後半は地道に活動していた息の長いバンドも多い。90年代後半はシューゲイザーがジャンルとして侮蔑されるような扱いを受けていた時期であるため、シューゲイザーと呼ばれることを本人たちは喜ばなかった。しかし、2000年代になってくると徐々にその空気は変わってきた。

海外シーンではマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの新作を待ち望むフォロワーたちから音源が届けられていた。しかしそれらは小さなレーベルで運営されている物が多く、ネット通販もあまり盛んではなかった頃日本では、西新宿界隈のレコードショップでの情報が最新情報だった。

音楽メディアがシューゲイザーに対してそっぽ向いていた90年代後半は、ルーツとなるシューゲイザーバンドについて、纏まった情報見ることが出来ず、ファンは非常に苦労をしていた。そんな中で、地図となる役割のサイトが「マイブラ予備校」だった。シューゲイザーファンが日参したそのサイトの運営者だったnoricoさんが、洋邦を織り交ぜたコンピレーション「Seven Winters」を作ってくれた時は、シューゲがこの手に戻ってきたと涙したものだ(笑)。

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残念ながら「マイブラ予備校」はもうサイトとして残っていない。「マイブラ予備校」なき後は、「シューゲイザー・アーカイブス」も頼りだった。

バンドの紹介

cruyff in the bedroom(クライフ・イン・ザ・ベッドルーム)

キング・オブ・ジャパンシューゲイザー!初期の名曲、honeymoon hotel。

Luminous Orange(ルミナスオレンジ)

2010年リリースの「Songs of Innocence」に収録されている「Untold」。

Hartfield(ハートフィールド)

2004年リリースの「True Color, True Lie」に収録されている「True Color」。

uinona(ウィノナ)

ギター・ポップ力が強いがHuman Stationと一緒にMinty Fresh Japanのコンピレーションから現れたバンド。
ウィノナ・ライダーのウィノナらしい。

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Human Station(ヒューマン・ステーション)

Minty Fresh Japanからリリースされた。ギターポップでアコギとアームをつかったエレキギターの音像が素晴らしい一曲。けだるい男女ボーカルもたまらない。

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SUPERCAR(スーパーカー)

3rdアルバム「Futurama」のリードシングルだった「WHITE SURF style 5.」踊れるロックの魁でもあった。本当は1st、2ndがスーパーカーがシューゲイザーだった時期と認識されているが、この曲だけはシューゲイザーとして捉えても良いのではないかと思っている。

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