リウーを待ちながら(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『リウーを待ちながら』とは、朱戸アオにより『イブニング』にて2017年から2018年まで連載された全3巻の医療サスペンス漫画である。主人公の玉木涼穂は富士の見える町、横走市にある病院で働く内科医である。ある日、駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒したことから始まり、同じ症状の患者が相次いで死亡する。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足していく。原因はわからないまま事態は悪化の一途をたどり横走市は封鎖されてしまう。静かに死にゆく街で懸命に生きようとする人々の姿を描く物語である。

43歳。反抗期の娘がいる。作るお弁当は揚げ物が多く娘に嫌がられている。娘が持って行かなかったお弁当を玉木に渡している。
最初の感染者滝原の体液が顔にかかったことで感染し死亡してしまう。

カルロス

病院の掃除をしている。ペストを運んできた自衛隊が倒れているのを発見した。インディアンズという草野球チームに入っていて、玉木に鮎澤の様子を見に行って欲しいと頼まれたときには代わりに応援に来て欲しいと言った。兄弟がパラグアイにいる。感染が広がらない方法で酒やタバコを密輸している。親の死に目に会えなかったことを後悔していて、仁杉の母親の話を聞き外に出る協力をする。初期にペストに感染していたが貰っていた抗生物質を飲んで直ったことを黙っていた。

川島田(かわしまだ)

網走中央病院院長。自衛隊の要請を聞き入れたことでペストを持ち込んだ自衛隊員を隠蔽しようとした自衛隊に協力する形となった。
サルモネラ騒動が起きたことで患者が減り散々な目にあった経験から病院は客商売だと考えるようになった。
1982年から医者になり、その年の赤ワインを医者をやめる日に飲もうと決めていた。作中で発熱し、玉木に持ってきてほしいと願った。
ペスト終息後、横走中央病院に銅像が建てられた。

自衛隊

滝原(たきはら)

自衛隊員。三曹。キルギス派遣から帰国後、具合が悪くバスで横走中央病院に来たところ倒れてしまう。玉木によって一命をとりとめたが、感染源の発覚を恐れる自衛隊によって自衛隊新富士病院に移送される。その後回復し意識を取り戻す。横走市の感染の原因とされ他の自衛隊員に暴力を振るわれるが、責任を感じて甘んじて受けた。

駒野門次(こまの)

自衛隊新富士病院に勤務する医官。内科医。二佐。移送された滝原の担当医。息子の名前はマモル。
ウズベク-キルギス大震災の海外派遣時に起こったペスト拡大の地獄を夢に見て飛び起きることもしばしば。
玉木にウイルス名は告げられないものの抗生物質を投与するようにアドバイスした。

仁杉(ひとすぎ)

横走駐屯地業務隊衛生課所属の二曹。国際貢献がしたくて入隊したものの業務課に配属されたためウズベク-キルギスの派遣には行けなかった。
駒野にくっついて単独行動させないように上官に言われている。駒野からペストの存在を知らされて協力する。
母子家庭で育ち、母親を大切に思っている。

横走市市民

鮎澤潤月(あゆさわうづき)

看護師鮎澤の娘。高校生。両親は離婚している。
父親は東京に住んでおり鮎澤が亡くなったことで5年ぶりに会った。コウタという彼氏がいる。
1度ペストから回復するも隣の部屋の赤ちゃんを助けたことでペストに感染してしまう。新型ペストから生還した3人目となる。父親と東京で暮らすことになる。

中畑明雄(なかばたあきお)

66歳。中畑精肉店店主。滝原と同日に病院へ運ばれてきて亡くなった。駐屯地の食堂に肉を卸していた。

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