殺さない彼と死なない彼女(漫画・実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『殺さない彼と死なない彼女』とは、SNS漫画家・世紀末による四コマ漫画およびその映画化作品。漫画は当初Twitterに投稿されたもので、2017年にKADOKAWAにより書籍化され、2019年には間宮祥太朗・桜井日奈子のダブル主演により映画化された。「殺す」「死にたい」が口癖のカップル、性格も見た目も正反対の女子2人、告白が日課の女子とそれを受け流す男子という3組の恋と友情を描く物語。映画版では、原作では独立していた3つの物語が1つにつながるというオリジナルの構成が見どころである。

冒頭で小坂に積極的に話しかけていた女子生徒で、映画版のみに登場。小坂に好意を抱いている。リストカット常習の鹿野のことを嘲笑っている。
原作漫画では名前は明かされていない。

『殺さない彼と死なない彼女』の用語

リストカット

手首をカッターなどの刃物で切って傷つける自傷行為の一種。略称はリスカ。リストカットの目的は必ずしも自分を傷つけることや自殺することではなく、辛い感情から目を背けるための対処法とされている。
鹿野はこのリストカットを日常的に行なっており、手首にはリストカットの跡が多数残っていた。同級生たちは、リストカットをする鹿野をメンヘラと気味悪がり、遠巻きにしていた。

サイコパス

「反社会性パーソナリティ障害」のことを指し、ドラマや映画の中で定着しつつある「猟奇殺人者」というイメージは、正確にはサイコパスの中のごく一部であるとされる。
サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)の特徴としては、他者への思いやりが欠如していること、倫理観や道徳観念を持たないことなどが挙げられ、それらがサイコパス=猟奇殺人者というイメージにつながっている。
小坂を殺したサイコキラーくんは、「恋している」という理由だけで小坂を殺害対象に選んだ、まさしく猟奇殺人者である。

『殺さない彼と死なない彼女』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

『きゃぴ子』の名言

きゃぴ子「私ね、全人類から愛されたいの」

大勢の人に対して愛嬌を振りまくきゃぴ子の言葉。そんなきゃぴ子に対して、地味子は「私はただ1人大切な人から愛されたらそれでいいな」と答えており、きゃぴ子は心の中で「それが不可能だから私はこんな馬鹿みたいなことを言っているんじゃないか」と考えている。「私ね、全人類から愛されたいの」という言葉は本音ではなく建前で、きゃぴ子が本当は本物の愛を探し求めていることが分かる。

地味子「何でその男は自分を想って泣くのがたったの1人だなんて思ったのかしらね」

イケメンくんにふられてしまったきゃぴ子に地味子がかけた言葉。次から次へと彼氏を変えるきゃぴ子を案じていた地味子だが、きゃぴ子がそれぞれの彼氏のことを心から好きでいることにも気がついていた。「私と会うと泣く子が1人いるんだって、だからもう私とは会わないんだって」とイケメンくんと別れたことを報告するきゃぴ子に、地味子は「何でその男は自分を想って泣くのがたったの1人だなんて思ったのかしらね。泣かないできゃぴ子」と悲しみに寄り添い、励ました。

『君が代ちゃん』の名言

国歌君が代「私のことなんかを好きにならないあなたが好きよ」

何度あしらわれても毎日告白しにくる君が代に八千代がかけた言葉。
告白が日課になっている君が代に対し、「いくら好きと言っても僕が君を好きになることはないよ」と伝える八千代だったが、君が代は「むしろそれがいいのよ。私のことなんかを好きにならないあなたが好きよ」とさらに告白で返すのだった。

国歌君が代「あなた以外の誰かと幸せになるくらいならあなたのそばで不幸になりたいわ」

「自分以外の誰かを好きになるように」と言う八千代に、君が代が返した言葉。
毎日君が代からの告白を受け流し続ける八千代は、ある日君が代に「きっと君のこと好きな人いると思うし、僕を好きでいるのやめなよ。幸せになりなよ」と告げる。それを聞いた君が代は、「私はあなたのことが好きなのよ。あなた以外考えられないし考えたくもないわ。あなた以外の誰かと幸せになるくらいならあなたのそばで不幸になりたいわ」と答える。君が代の無条件の深い愛情が表れた言葉である。

『殺さない彼と死なない彼女』の名言

小坂れい「せめて死ぬまで一緒にいよう」

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