iiiあいすくりん(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『iiiあいすくりん』(あいあいあいあいすくりん)とは、子供向けバラエティ番組『きんだーてれび』内で放送されたCGアニメ作品。テレビ東京系列全6局ネットとキッズステーションで2021年4月~12月かけて全12話放送された。沖縄県を中心に日本国内で展開しているアイスクリーム販売店「ブルーシールアイスクリーム」が企画協力を行っている。架空の世界に存在するアイスクリームタウンで暮らす小さな住人・あいすくりん達の、ほのぼのとした日常を描いた乳幼児向けのショートアニメーション。

『iiiあいすくりん』の概要

『iiiあいすくりん』(あいあいあいあいすくりん)とは、テレビ東京系列の子供向けバラエティ番組『きんだーてれび』にて、2021年4月6日から2021年12月21日まで全12話が放送された日本のテレビアニメである。
シンエイ動画とTIAが共同に制作した1話約2分30秒程度のショートアニメ作品。

本作は、日本国内でアイスクリーム販売店として展開している「ブルーシールアイスクリーム」のフレーバーを基にキャラクターが制作されているのが大きな特徴となっている。また、バニランがクマとバニラアイス、チョコンがカピバラとチョコレートといったように、幅広い世代に人気の動物とアイスのフレーバーを掛け合わせ、2等身でかわいらしいキャラクターに仕上げており、幼児やその保護者を中心に人気である。
キャラクター原案は、幼児向けの絵本やグッズを中心に活躍しているイラストレーター・キャラクター作家のまついあや。日本のお笑いタレント・サバンナの高橋茂雄(たかはし しげお)がナレーションとして起用されていて、絵本の読み聞かせのように物語が進行する。
アニメの本編は1話が2分30秒程度と非常に短く、乳幼児が飽きずに集中して見られるよう工夫されている。カラフルな色使いと友達同士を思いやる優しいストーリーが乳幼児に人気である。また、子供と一緒に本作を見る保護者からも「癒し系アニメ」と呼ばれ、親子で作品を気に入るケースが多い。
絵本や文具、幼児向け用品など、グッズ展開も盛んに行われている。
2022年7月2日から9月17日にかけて、第2期となる『iiiあいすくりん2』(あいあいあいあいすくりんだぶる)も放送された。

カラフルでひんやり涼しい街・アイスクリームタウン。そこには、アイスと動物を掛け合わせた不思議な生き物・あいすくりん達が暮らしていた。
迷い癖のあるあいすくりん・バニランを中心に、アイスクリームタウンで繰り広げられる賑やかでゆるい雰囲気の日常を描いたハートフル物語である。

『iiiあいすくりん』のあらすじ・ストーリー

アイスクリームタウンの愉快な仲間達

アイスクリームでできた不思議な生き物・あいすくりん達が暮らすアイスクリームタウン。ここに、少し子供っぽいが明るく元気なあいすくりん・バニランが住んでいた。
迷い癖のあるバニランは、朝食で食べるおかずの順番や今日身に付ける帽子など、朝から様々なことに迷いながら身支度を整えて街のマーケットに向かう。バニランは、マーケットで買い物をしたり新しい友達を作ったりと楽しん時間を過ごした。

ある日、バニランの友達であるチョコンがチョコレートスイーツの店をオープンさせたというので、バニランは店の様子を見に行く。バニランの来店に嬉しくなったチョコンは一生懸命おもてなしをしようとするが、失敗ばかりして落ち込んでしまう。
バニランはチョコンを励ます為に、お菓子作りの手伝いをしたり一緒にお茶を飲んだりして過ごす。チョコンはバニランの優しさに感謝するのだった。

のんびり屋のママンゴと遊ぶ約束をしたバニランは、待ち合わせ場所でママンゴを待っていた。しかし、ママンゴは動作がゆっくりである為、すぐそこまで来ているにも関わらず、バニランと合流するまで丸1日かかってしまう。
気を取り直して一緒におやつを食べるバニランとママンゴ。そこでも、ママンゴはお菓子を食べ終わるまで1日かかってしまうのだった。
もっとたくさん遊びたいと思っていたバニランに、ママンゴは川を渡って反対岸にある花畑で行こうと提案する。動作の遅いママンゴが川を渡るのは危険だと心配するバニランだったが、川に入った途端、ママンゴはバニランを船に乗せて驚く程早いスピードで泳いでいった。こうして2人は、花畑で楽しい時間を過ごすのだった。

アイスクリームタウンには、なんでも完璧にこなしてしまうスーパーあいすくりん・ブルーンが住んでいる。そんなブルーンは、街のあいすくりん達から褒められることが多いが、本人は照れ屋であり、目立って褒められるのが苦手であった。
ある日、ブルーンは「褒められるのはもう嫌だ」と思うようになり、人に褒められない悪い子になってやろうと考える。建物の壁に落書きをしたり、わざとゴミの分別を間違えるなど、思いつく限りの悪いことをやっていくブルーン。しかし、根が真面目なブルーンは悪い子になりきれず、後から自分の行った悪いことを正していく。その結果、ますます周囲から褒められるようになり、ブルーンは自分の性格を恨むのだった。

人見知りで臆病なあいすくりん・ストッチーは、ある日友達のバニランと遊ぶ為にバニランの自宅を訪れる。しかし、バニランは風邪を引いてしまい、とても辛そうにしていた。
ストッチーは、バニランの為に風邪薬を買いに行くことを決意してマーケットへ向かう。ストッチーは勇気を出して店員から風邪薬である実を買おうとするが、人見知りな性格が邪魔してなかなか店員から風邪薬を買うことができなかった。
落ち込むストッチーだったが、帰り道で風邪薬になるとされる実が木になっているのを発見し、なんとか手に入れることに成功する。バニランは、自分の為に頑張ってくれたストッチーにお礼を言って、2人の仲はさらに深まるのだった。

アイスクリームタウンの皇帝に会いに行くバニラン

ある日、バニランはアイスクリームタウンの皇帝であるフランシスコ・ミントン15世から誕生日パーティーの招待状を受け取る。
少々緊張しながら、プレゼントの花を持って誕生日パーティーに向かったバニランだったが、フランシスコ・ミントン15世が住む家は巨大なお城であった為驚いた。中には、フランシスコ・ミントン15世と同じ顔をした兄弟達が100人以上いて、誰がが招待状の差出人のフランシスコ・ミントン15世なのかバニランには見分けがつかなかった。
バニランの訪問に気づいたフランシスコ・ミントン15世は、バニランをもてなして楽しいパーティーを過ごす。フランシスコ・ミントン15世は、バニランと友達になれたことを喜び、バニランも同じ気持ちであると伝えるのだった。

アイスクリームタウンには、クールで大人っぽい性格のあいすくりん・バッキーも住んでいた。バッキーは、子供っぽい性格のバニランにとって憧れの存在で、いつもかっこいいと思っていた。
バニランは、バッキーの真似をすれば自分も子供っぽく見られないのではないかと考え、ブラックコーヒーを飲んだり新聞を読んだりといろいろ挑戦する。しかし、バニランにはどれも合わず落ち込んでしまう。
バッキーはそんなバニランを見て、「今の君のままでいい」と励まし、無理に大人っぽく振る舞わず自然体でいることの大切さを説明する。バッキーの励ましに、バニランは元気を取り戻し、同時にバッキーに対してさらに憧れを抱くようになるのであった。

街1番の勉強家である茶々(ちゃちゃ)は、いつもカーテンを閉め切った薄暗い部屋で勉強ばかりしているあいすくりんである。
バニランは、天気が良いことを理由に、茶々を海に連れ出して一緒に遊ぼうする。無理矢理海に連れてこられた茶々だったが、そこで海の水がしょっぱいことを初めて知って大興奮となる。知的好奇心を刺激された茶々は、帰宅後自室に籠って海について猛勉強していた。
バニランは、無理矢理海に誘ったことを茶々に謝るが、茶々は「外には知らないことがたくさんあっておもしろい」と思うようになっており、「また一緒に出掛けましょう」とバニランに優しく声をかけるのだった。

ある日、バニランは非常に臆病なあいすくりん・ちっちとピクニックに出掛けた。しかし、途中で道に迷ってしまい、気がつくと薄暗くい森の中まで来てしまう。
不気味な雰囲気にちっちは耐えられず大泣きしてしまい、バニランは大慌てになる。慌て過ぎたバニランはやがて体が溶けて思うように動けなくなった。
バニランを助けようと、ちっちは勇気を振り絞ってバニランを元の姿に戻すアイススタンドを探す。怖い思いをしながらも、ちっちは森の中でアイススタンドを見つけ出し、バニランを助けることに成功するのだった。

アイスクリームタウン1の盛り上げ上手であるティララは、興味を持ったものは何でも体験してSNSにアップするあいすくりんである。
ティララがSNSで紹介したものは何でも流行るが、飽きっぽい性格でもあるティララは、すぐに他のものに乗り換えて新しい流行を作ってしまう。その為、アイスクリームタウンは流行の移り変わりが非常に早かった。行動が遅めのバニランはいつも流行に乗り遅れてしまい、落ち込んでいた。
それを知ったティララは、「今度の流行はバニラン」とSNSで紹介し、バニランの素朴で流行に流されないところが素晴らしいと褒める。バニランは街で人気者となり、流行を追っかけることばかりが良いこととは限らないと気づくのだった。

伝説のドラゴンをさがせ

毎日平和に過ごしていたバニランの下に、伝説のドラゴンが見つかったというスクープが舞い込む。情報の発信源は、街でも噂好きとして有名なあいすくりん・ナップだった。
他のあいすくりん達はドラゴンの存在に半信半疑だったが、バニランとナップは噂を信じ、ドラゴンがいるとされる洞窟へ向かう。険しい山道を抜け、洞窟の前までやって来た2人は、そこで謎のあいすくりんに出会った。謎のあいすくりんは「マブブ」と名乗り、噂のドラゴンであることが判明する。
バニランとナップは噂が本当だったと喜び、マブブをアイスクリームタウンに招待した。マブブにもアイスクリームタウンに住んでもらおうとナップが空き家を紹介するが、そこはボロボロでガラクタだらけの汚い部屋だった。掃除が得意だというマブブは、その部屋をピカピカに磨き上げると、新しい自分の部屋ができたと大喜びする。
アイスクリームタウンに住むあいすくりん達も、マブブを仲間として受け入れるのだった。

『iiiあいすくりん』の登場人物・キャラクター

主要キャラクター

バニラン

CV:川田妙子
フレーバー:バニラ
クマがモチーフのあいすくりん。
元気で人懐っこい性格。
アイスクリームタウンに住むあいすくりんとのほとんどが友達。迷い癖があり、なかなか決断に至れないという欠点がある。
子供っぽいことを気にしていて、大人っぽい言動のバッキーに憧れを抱いている。

あいすくりん

チョコン

CV:折笠富美子
フレーバー:チョコン
カピバラがモチーフのあいすくりん。
あわてんぼうで少々ドジな性格。
アイスクリームタウンでカフェを経営しているが、砂糖と塩を間違えたりお菓子作りに失敗することが多い。バニランとは大の仲良し。

ママンゴ

CV:岩崎諒太
フレーバー:マンゴタンゴ
ナマケモノがモチーフのあいすくりん。
のんびり屋でマイペースな性格。
動きも喋りも非常にゆっくりで、友達との待ち合わせ場所に到着するまで丸1日かかってしまうこともある。泳ぎが得意で、水の中だけなら素早く動くことができる。

ブルーン

CV:千本木彩花
フレーバー:ブルーウェーブ
ユニコーンがモチーフのあいすくりん。
真面目だが照れ屋な性格。
大抵のことはなんでも出来てしまう天才肌のあいすくりんで、スポーツも得意。他人から褒められると照れてしまう一面がある。

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