町田くんの世界(漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『町田くんの世界』とは、勉強も運動も苦手だが人が好きな高校生・町田一の優しさ溢れる日常を描いた、安藤ゆきによる少女漫画。主人公は天然の人たらしであり、周りからも愛されているが恋に関しては鈍感。自分と正反対な、人間嫌いのクラスメイト・猪原奈々と言葉を交わすうちに生まれた恋という感情を育んでいく。別冊マーガレットにて連載された。単行本は全7巻。
「このマンガがすごい!2016」オンナ編3位にランクインし、石井裕也監督による映画化は1000人以上の中から選ばれた2人によるダブル主演も話題となった。

一のクラスメイト。1人でいることが多く、授業をよくさぼっている。家庭でも孤独で、ほとんど帰ってこない父と、夜遅く帰り昼まで寝ている母。生活費を渡されるだけで、誰からも必要とされていないことに絶望している。中学時代にクラスで無視されるという経験もしており、人を嫌い、誰にも何も期待しないようになった。
保健室でさぼっている時に怪我をした一がやってきて、不在の先生に代わって彼の手当をしたことから親しくなっていく。手当を終えて「あんたがいるなら場所変えてサボる」と立ち去ろうとすると「君がいてくれてほんとに良かった」と素直に気持ちをぶつけてきた一に面食らう。それ以降も、街で声をかけてきた相手に猪原がついていこうとすると、心配した一が「僕の大切な人なんです」と間に入ってきたこともあった。猪原はそんな自分のことを気にかけるような行動をする一に対し、動揺しながらもだんだんと惹かれていき、彼への想いを募らせていく。

町田家

町田ニコ(まちだにこ)

一の妹。中学2年生。朝が苦手。明るい性格で活発。いつも助けてくれる優しい兄が大好きで、とてもかっこいいと思っている。

町田ミツオ(まちだみつお)

一の弟。紙で指を切って血が出た時「死んでしまう」と涙目になるほど気が小さい。姉のニコにからかわれるが、学校では金魚の世話をしたり、家では毎日欠かさず植木鉢に水やりをするような、心の優しい男の子。

町田しおり(まちだしおり)

一の妹。5歳。けいごとよく喧嘩をするが一に諭されると、ちゃんと謝ることができる素直さを持っている。

町田けいご(まちだけいご)

一の弟。しおりと喧嘩することが多く、つい手が出てしまう乱暴な面がある。くせ毛がチャームポイントの美少年。

町田六郎(まちだろくろう)

生まれたばかりの一の弟。町田家にとって第6子となる。

町田百香(まちだももか/演:松嶋菜々子)

一の母。優しくおおらかで、前向き。第6子・六郎を出産。「夕食はハンバーグが食べたい」と作り方も知らない一にリクエストするなど、料理を覚えさせたい気持ちが強い。自分の目が行き届かないところを補うように、家族のことをよく見てくれている一を尊敬し、頼りにしている。

町田あゆた(まちだあゆた/演:北村有起哉)

一の父。アマゾンに出張中。変わり者だが、一が悩んでいると的確な言葉をかけてくれる。

一のクラスメイト

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