G線上のあなたと私(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『G線上のあなたと私』は集英社の『Cocohana』に掲載された、いくえみ綾による少女漫画。突然婚約破棄された小暮也映子。偶然耳にした曲をきっかけに大人のバイオリン教室に入り、北河幸恵、加瀬理人と次第に親しい関係を築いていく。それぞれが恋愛・仕事・家族などの悩みを抱えながらも、バイオリンを通じて自分に向き合い、生きる価値を見出していく。人間模様もしっかりと描かれていることで、恋愛の甘さだけではない大人の物語として楽しめる。テレビドラマ化もされ、リアリティのあるセリフが多くの視聴者の共感を呼んだ。

理人の周辺の人物

清水結愛(しみずゆうあ)

演:小西はる
理人と大学が同じで、理人に片想いしている。バイト先を突き止め、同じ居酒屋で働き始めるなど積極的。バイオリンの練習や発表会に顔を出したりもする。理人が眞於にふられたことで付き合い始めるが、バイオリンに夢中の理人と距離を感じるようになり、友達に戻ることを決めた。

その他の人物

庄野眞盛(しょうのまもる)

演:永野宗典
眞於が講師をしているバイオリン教室の受付の男性。教室に通う也映子たちを微笑ましく思い、温かく見守っている。同僚である眞於と一緒にコンサートに出かけたりするうちに付き合うようになり、のちに結婚が決まる。

『G線上のあなたと私』の用語

酔狂

理人にバイオリンを始めた理由を聞かれて答える也映子

出会ったばかりの頃に、也映子が理人にバイオリンを始めた理由を聞かれたときの答え。詳しい理由をはぐらかすための言葉だったが、也映子はバイオリンに熱中することで失恋で空いた心の穴を埋めることができた。

カラオケ

カラオケでの練習の合間に愚痴を言い合う也映子(右)と幸恵(中央)と理人(左)

バイオリンの練習をするのに、自宅だと音問題などがあり難しいと話す也映子と幸恵に、理人が自分は「カラオケで練習している」と話す。実際に行ってみると、カラオケは最適な練習場所であることがわかり、それ以降3人の間ではカラオケに行くことは練習することを意味する、という認識になった。時には練習の合間に歌ったり、飲食しながら愚痴を話したりもする。

オナラみたいな音

バイオリンを練習する音が響く也映子の自宅

バイオリン初心者の3人は、教室に入ってすぐはオナラのような音しか出せなかった。なかなかバイオリンの演奏が上達しないことをお互いに指摘し合うときにも、3人の間で使われていた言葉。

3コン

3人揃って演奏する也映子(中央)と理人(右)と幸恵(左)

姑が倒れたためバイオリン教室の2回目の発表会に参加できなかった幸恵のために開かれた、也映子・理人・幸恵の3人によるミニコンサート。也映子の提案によるもの。多実もピアノ伴奏として参加。カラオケのパーティールームをレンタルし、それぞれの家族や友人を招待した。

『G線上のあなたと私』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

加瀬理人「楽しくしてた方が勝ちだ」

hirohinamama1975
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