西高東低?ラグビー日本代表メンバーに見る、日本のラグビー事情
日本中にラグビーブームを巻き起こしたワールドカップ日本大会を見ていて、代表選手に大阪や福岡の出身者が多いことに気が付いた人もいるだろう。実は日本の高校ラグビーは「西高東低」といわれ、西日本に強豪校が多いのだ。
日本代表プロフィール|ラグビーワールドカップ2015|日本テレビ
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■ラグビー日本代表の出身地は西高東低(外国出身除く)
39名(W杯第4次候補選手)の出身都道府県別に数字を比べてみた。高校ラグビーでは「西高東低」という言葉が使われて久しい(1998年度以来、大阪府、京都府、福岡県と「西」の高校が優勝)が、現在の日本代表選手の出身都道府県別の数も、ほぼ、それを反映した数字となっている。
◇ラグビー日本代表選手 出身都道府県、上位ベスト3
1位 大阪府 5名
2位 福岡県 4名
3位 京都府 2名
3位 兵庫県 2名
3位 埼玉県 2名
3位 宮城県 2名
■その理由は地域に根ざした子供の頃からのラグビー教育の差
近年は少子化の影響や、生徒が「きつい、汚い、けがが多い」ことを敬遠するほか、保護者や学校もけがを恐れてラグビーをやらせたがらないため、選手が集まる強豪校以外の地盤沈下が進んでいると指摘されている。
出典: ja.wikipedia.org
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ラグビースクールは全国で394校あり、大阪府が33で全国1位、福岡県24で全国2位。中学の部活数は全国で302校で、大阪府が65でトップ、2位は東京都の40、3位は愛知県の29。高校の部活の数は1075校で大阪府が109でトップ、東京都の83が2位、3位は愛知県で64、福岡県は46で7位だ(2013年12月時点の数、提供:日本ラグビー協会)。
福岡県には幼稚園児、小・中学生を対象としたラグビースクールが24クラブもある。かしいヤングラガーズでは幼稚園児から中学生まで約200人、指導者約70人が活動している。2008年には女子を対象にした「福岡レディース」も生まれた。
■2019年W杯日本開催を契機に、全国的な底上げが求められる
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W杯に向けて、その町の子供、大人、年配の方が一つに(Together)になる。そして大会を開けば、世界の人たちと地元の方たちが一つになる。チームも一つになる。それがレガシー(遺産)として残る。その後もずっと絆が残るのです
(15年W杯イングランド大会と19年W杯日本大会での)ラグビー日本代表の目標は準々決勝進出ですね。でも目的は、向こう10年、50年、100年のラグビーを盛り上げるためのジャンピングボードにすることです。
(被災地でありラグビーW杯の開催候補都市でもある)岩手県釜石市で講演した時、中学生の女の子が僕に声を掛けてきたんです。その子の夢は、19年に釜石でラグビーW杯に触れて、20年東京五輪で7人制ラグビーの日本代表となって活躍することだというんです。
(ラグビーW杯、東京五輪を通じた)このキャンペーンの中で、そういった子供たちが1人でも増えていくということが、(地元開催という)とてつもない幸運のメリットだと僕は思います。
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今、ラグビーは「結果」は出しました。これ以上の「結果」はないです。もしこれに感動し「ありがとう」と思う気持ちがあるなら、答えるのが筋だろうと思います。
観る側にお鉢がまわってきたのです。トップリーグの試合を見ろとかラグビー界を金満ジャブジャブにしてやろうとまでは言いませんが、2019年ラグビーワールドカップは絶対に成功させなければならない。
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五郎丸:「このマンオブザマッチは本当にチームの……(言葉にならない)」
五郎丸:「我々の目標は……(言葉にならない)
五郎丸:「(言葉にならない)」
五郎丸の涙と、少年の笑顔!ひょっとしたら、彼の憧れの選手になったかもしれないね!世界中に五郎丸や日本代表に憧れる子どもが生まれたかもしれないね!その価値は、言葉にはとてもできないよ!
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目次 - Contents
- ■W杯大活躍の五郎丸と山田は共に福岡 人口に比べて福岡出身多い
- 五郎丸歩(福岡県福岡市出身)
- 山田章仁(福岡県北九州市出身)
- 福岡堅樹(福岡県古賀市出身)
- ■一番多いのは大阪で4人 高校ラグビーの聖地・花園の存在も影響か
- 山下裕史(大阪府四条畷市出身)
- 木津武士(大阪府東大阪市)
- 堀江翔太(大阪府吹田市出身)
- 廣瀬俊朗(大阪府吹田市出身)
- ■雅なイメージの京都からも複数選出
- 田中史朗(京都府出身)
- 藤田慶和(京都府京都市出身)
- ■本当に一番多いのはニュージーランド出身7人ではあるけれど…
- リーチマイケル(ニュージーランド出身)
- ■トンガの選手2人も母国ではなく日本を選んでくれた
- アマナキ・レレイ・マフィ(トンガ出身)
- ■ラグビー日本代表の出身地は西高東低(外国出身除く)
- ■その理由は地域に根ざした子供の頃からのラグビー教育の差
- ■2019年W杯日本開催を契機に、全国的な底上げが求められる