切ない夏がテーマのおすすめ傑作小説まとめ!江國香織『すいかの匂い』など
切ない夏をテーマにした傑作小説をまとめました。ここに掲載しているのは、江國香織の『すいかの匂い』や、有村架純主演で映画化された森沢明夫の著作『夏美のホタル』など、6作品。各作品のあらすじ・ストーリーや、作品を読んだ人の感想を紹介していきます。
◆夏の庭―The Friends
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ひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ―
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映画・舞台化されるとともに世界十ヵ国以上で翻訳され、1997年にボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞に輝いた
最初のうちは演技の悪い話だなと、少々ひきぎみの私でした。おじいさんの「死」を見るために、少年たちは張り込みをするのですから。それでも次第に距離を縮めていく少年たちとおじいさんに、夢中になっていきました
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「あの世に知り合いがいるって心強くねえか」ってセリフが本当に頼もしくて、私もぼんやり抱えていた死への恐怖も少しはがれおちたような、そんな気持ちになりました
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夏の庭を読み終わった。 国語の教科書でずっと気になってたから買って読んでいた。 感動した。この小説は心のどこかで 思春期の私たちに生きるとは何か、 死ぬとは何か、死んだらどうなるのか。 そう学ばせてくれる気がして泣けてきた pic.twitter.com/n7QsUmfTe3
— 瀬戸内のオンシャンビュー (@e5y_kotomi1117) 2016.07.09 13:50
小学生の頃に読んだっきりの湯本香樹実の夏の庭を昨日読み返してたんだけど、なんとも言えない切ない気持ちになった
— みらいさん (@mirai_k3j) June 22, 2016
こんな時間に小説読んで涙が止まらん。鼻水もとまらん。夏の庭 The friends ありがとう。
— **♡のーぞ♡** (@noi1219) 2016.07.19 02:05
◆すいかの匂い
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真昼の海辺や、放課後の校庭で、ある日ふいにおとずれる子供たちと闇との出会い。なつかしい風景のなかに鮮やかに描く、11人の少女の夏の秘密の物語
あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。つい今しがたのことみたいに――バニラアイスの木べらの味、ビニールプールのへりの感触、おはじきのたてる音、そしてすいかの匂い
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一つ一つを読了する度に、ついあの頃の自分と照らし合わせてしまう。同じ体験はしていないけれど、似た思いをしたことあるかも……。夏の思い出って、なんだか切ないな
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いつから毎年読んでるんだろう。。
— ももか (@momokasi0312) July 28, 2016
すいかの匂い
真夏の昼間に開けっ放しの窓の近くで読みたいし、夏も終わる涼しい夜にも読みたい本。。 pic.twitter.com/VP3rtJMzlb
@chisana_yoru 透子さんも「すいかの匂い」好きなんですね! Twitterの人にお薦めしてもらいました。ぼくも好きです。「焼却炉」は、切ないような、どこか胸に刺さる雰囲気があって、とても良かった。あと、新幹線で知らないお姉さんから「逃げよう」って誘われる話も好きだなあ
— ササラモサラ (@sasara_mosara) September 22, 2015
◆夏美のホタル
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写真家志望の大学生・慎吾。卒業制作間近、彼女と出かけた山里で、古びたよろず屋を見付ける。そこでひっそりと暮らす母子に温かく迎え入れられ、夏休みの間、彼らと共に過ごすことに…
登場人物のやさしさと、どこか懐かしい感じがして自分も同じ場所に旅をしている気分です。プロローグを読み始めたときは何の話?と思いましたが、実はこのプロローグが最後につながってきて、読後にもう一度読み返してしまいます
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廣木隆一監督が『ストロボ・エッジ』でも組んだ有村架純さんを主演に迎えて映画化
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大学生くらいになると、家族に会いに行く時間が減ってしまい、おじいちゃんやおばあちゃんと過ごす時間も少なくなってしまう気がします。この作品は、家族のことを思う時間が生まれる作品になったと思う
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有村架純のコメント
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