ギャンブルッ!(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ギャンブルッ!』とは、鹿賀ミツルのギャンブル漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)で2007年から連載され2009年に連載を終了した。20XX年、全面的に賭博行為を解禁した日本が舞台。世の中の全てがギャンブルに染まった街で、ギャンブルの天才・京本マサルが行方不明になっている父親を探すため、親友のジャンと共に世界一のギャンブラーを目指す物語。マサルの圧倒的な運の強さと駆け引きの能力。そしてジャンの確かな観察力と計算力。2人でギャンブルの世界でのしあがり、父親を探す物語。

ロイコ一味に脅されてもマサルは「ギャンブルで負けない限り、俺は殺されても言わない。」と言った。

クリスの思惑により、犯罪集団ロイコ一味に誘拐・監禁されるマサル。そこでマサルはロイコ一味から殴る蹴るなどの暴行を加えられ「隠している1億円の在処を話せ」と脅される。
しかしマサルは分かっていた。ここで素直に話しても殺されることを。マサルは1億円など惜しくなかったが、助かるための時間稼ぎとしてロイコ一味にギャンブルを申し出る。
そしてマサルは「ギャンブルで負けない限り、俺は殺されても言わない。」とはっきり宣言し、ポーカーでの勝負を提案した。ロイコ一味もそれを了承し、マサルと勝負を始める。

しかし、マサルはここで勝つことではなく程よく負けたりすることで、勝負の場を乱す。それによりロイコ一味に「仲間の誰かが1人で勝ち逃げして、1億円を独り占めする気ではないか」という疑心暗鬼を生ませる。その結果マサルの策略通り仲間内で殺し合いが始まり、その隙にマサルも監禁場所から逃げ出した。
この出来事により、人の心理すら操る才能までマサルは開花させた。

マルティン・サバラ「バカだからさ。」

自分を襲ってきた相手にサバラは「バカだからさ。」と笑った。

準々決勝、マサルとサバラの試合が始まる。当初、マサルはサバラに癖を見抜かれ、勝ちのペースをサバラに持っていかれる。それを心配したジャンが試合中にタイムアウトを申請、休憩となる。
休憩中、サバラが試合会場のドームの廊下を歩いていると、とある男たちに声をかけられる。それは2回戦でサバラが負かした相手だった。サバラに全ての癖を見抜かれ、ギャンブラーとして生きていけなくなった相手が報復しにきたのである。
しかしサバラはそこでも相手の癖を見抜く。自分をどのように攻撃してくるか、手に取るように分かったサバラは笑った。相手が「何がおかしい!?」と反論した際に発した一言が「バカだからさ。」である。

サバラは相手の癖を見抜き、返り討ちにしてマサルとの試合に戻った。

沢尻シュンスケ「アンタとなら何で勝負しても同じだからさ!」

ギャラスが対決種目としてルーレットを提案し、沢尻が簡単に承諾した理由は「アンタとなら何で勝負しても同じだからさ!」である。

沢尻の準々決勝の相手はF・ギャラス。ギャラスは沢尻に「ルーレットで勝負しないか?」と持ちかける。沢尻は「いいぜ」とあっさり了承。
そこでギャラスは「ルーレットが得意なのか?」と聞くと、沢尻は「全然」と否定した上で「アンタとなら何で勝負しても同じだからさ!」と煽ってみせた。
その宣言通り、沢尻は異常なほどの集中力でディーラーの玉の軌道を見ていた。ルーレットの構造なども把握した上で、玉が入る数字に賭け続けて勝利を収めた。

『ギャンブルッ!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

担当から何度も書き直し指示をされた単行本のカラー表紙

『ギャンブルッ!』1巻の単行本化が決まり、単行本の表紙のカラーを描くことになった鹿賀ミツル。
しかし、担当から「明日まで」と急に言われる。その後も担当から「2巻も決まったから、2巻の単行本カラーを明日までに頼む」と言われ、必死に描いて提出。しかし担当から「1巻も2巻もなんか気に入らないんだよね」と言われ、何度も描き直したというエピソードがある。

引越しと締切のため、48時間連続で仕事

奈良から京都へ引っ越す際、締切も迫っていたので寝ずに仕事をしていた。その上で引っ越し作業も行い、それが終わった後も漫画を描き続けていた。鹿賀ミツル曰く「48時間も寝ていない」まま漫画を描き続けていたらしい。

京都で『ギャンブルッ!』のファンに出会い、涙する鹿賀ミツル

作者・鹿賀ミツルが担当と、京都にあるお気に入りのバーで飲んで漫画の話をしていたところマスターに話しかけられる。そこで鹿賀が「ギャンブルッ!っていう漫画描いてて…」と説明すると、マスターは「読んでます!ジャンが好きです!」と熱く漫画を語ってくれた。酔いもあり、鹿賀は嬉しさから泣いていた。

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@0ctoriiyouzou

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