三大奇書の解説まとめ!『黒死館殺人事件』『ドグラ・マグラ』『虚無への供物』は読むと精神に異常をきたすという噂あり!

日本の推理小説・異端文学には「三大奇書」と呼ばれる本がある。『黒死館殺人事件』『ドグラ・マグラ』『虚無への供物』の3冊だ。奇書という言葉は本来「面白い、優れた書物」という意味だが、「三大奇書」には「奇抜な、幻惑的な」というニュアンスが含まれており、読むと精神に異常をきたすという噂まで存在する。ここでは「三大奇書」がどのようなものかを解説する。

本筋となる部分は一通り描かれているので、とりあえず読んでみるのもいいでしょう。事前に漫画版で大まかな話の流れを把握しておけば、原作を読むのが少し楽になるかもしれません。

出典: www.amazon.co.jp

もし最初に本書を読んだのであれば、ぜひ小説にも手をだしてもらいたい。そして、久作の文体に酔ってほしい。そう、あの独特の文体は、やみつきになると酩酊感を感じるのだ。

出典: www.amazon.co.jp

未読の人はもちろんこの漫画を読んだのがきっかけで原作を手に取るかもしれないし、原作を挫折してしまった人には、この漫画でイメージをつかんでおいて原作に再チャレンジできるだろう

出典: wbonbon.blog26.fc2.com

『ドグラ・マグラ』からインスピレーションを得た曲も。

出典: blogs.yahoo.co.jp

YBO² 「ドグラマグラ」

日本アンダーグラウンド・カルチャーの最重要人物、北村昌士を中心に1984年に結成されたバンド。テクニカルという言葉を超越した複雑なサウンドと、不安を掻き立てるようなヒステリックなボーカルで異様なテンションを放った。天才は短命なのか、失踪を繰り返した北村氏は、2006年6月17日に49歳の若さで永眠されました...。

YBO2 「ドグラマグラ」 ライブ - YouTube

『ドグラ・マグラ』を持っている息子が心配なお父さんも...。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

実際に読んだ人はどうだったのでしょうか?

▼三大奇書②『黒死館殺人事件』

『黒死館殺人事件』

1934年、雑誌『新青年』に連載。日本探偵小説史上の「三大奇書」、三大アンチミステリーの一つである。日本のオカルト小説の代表書で、あまりにも壮大な知識の集大成のため、推理小説の一大神殿と称される程。あらすじとしては、探偵法水麟太郎が、城館・黒死館で起こる奇怪な連続殺人事件に挑む、というものであるが、ゲーテの『ファウスト』と同じテーマを持ち、9割以上は、事件解決とは何ら関係しない神秘思想・占星術・異端神学・宗教学などの知識の集合体であり、そこが本作の難解な点である。

出典: photozou.jp

小栗虫太郎

本名は小栗栄次郎。明治34年、東京生まれ。1927年に織田清七名義で、処女作『或る検事の遺書』を発表。1933年に『完全犯罪』を発表して、一躍流行作家となる。この作品は、横溝正史が書く予定だった雑誌の枠を、横溝が大喀血して執筆不可能となったため、急遽小栗がピンチヒッターとして掲載されたものだった。横溝は「世にこれほど強力なピンチヒッターがまたとあろうか。私が健康であったとしても、『完全犯罪』ほど魅力ある傑作を書く自信はなかった」と述べている。翌年に大作『黒死館殺人事件』を発表する。1946年没。亨年45歳。

『黒死館殺人事件』は青空文庫で無料で読むことが出来ます。

www.aozora.gr.jp

www.aozora.gr.jp

www.aozora.gr.jp

読者を非常に限定する難読書とされる(これについていけるかどうかは、改行なしの冒頭2頁でおおむね判断可能なほどである)。

ミステリでありながら「大部分が事件と関係ない薀蓄で埋め尽くされている」「何度読んでもあらすじが分からない」などと言われる小説である。

出典: blog.goo.ne.jp

1bpocka
1bpocka
@1bpocka

目次 - Contents