スタジオジブリが制作した短編アニメーション作品まとめ！『On Your Mark』や『ギブリーズ』など

【第17作】パン種とタマゴ姫(2010年）

監督：宮崎駿
本作の製作にあたっては、ヨーロッパの風景画や民話が深くかかわっている。宮崎は、フランドルの画家であるピーテル・ブリューゲルが描いた『穀物の収穫』を観て、本作の着想を得た。
ヨーロッパの農村にて、魔力を操るバーバヤーガの下、タマゴ姫は毎日のように使役させられていた。ある日、パン種をこねていると、パン種に生命が宿る。タマゴ姫とパン種は、ともにバーバヤーガの下から逃亡する。

【第15作】やどさがし（2006年）

監督：宮崎駿
上映時間は約12分。新しい家を探す女の子（フキ）の旅。音や雰囲気を表す「ザー」「ぞぞぞ」など、豊かな日本語表現をそのまま動画で画面に表現し、効果音もすべて声で作っている。これは風立ちぬでも採り入れられた。

【第14作】星をかった日（2006年）

監督：宮崎駿
上映時間は約16分。原作は井上直久の「イバラード」から。
人々の時間の使い方を監督する時間局から逃れる為に家を飛び出した主人公の少年ノナは、ある田舎で不思議な女性ニーニャと出会い、彼女の農園で新しい生活を始める。ある日、謎の行商人スコッペロとメーキンソーと出会ったノナは、自分の育てたカブを、彼らの売り物である小さな星の種と交換する…。

【第13作】水グモもんもん(2006年）

監督：宮崎駿
水ぐものもんもんはある日、アメンボのお嬢さんと出会い恋をする。好かれようと近づくが嫌がられてしまう。でも、もんもんはその後も近くで見ている。するとアメンボは魚に食べられそうになる。それをもんもんは助け、二人（匹）の間に恋が芽生えるという話である。この作品は、クモが嫌われていることを知った宮崎駿がくもを好きになるように作った話である。

【第12作】空飛ぶ都市計画(2005年

監督：百瀬ヨシユキ
原作・音楽：中田ヤスタカ(capsule)
セリフはなく、映像と音楽だけで構成されている。
1960年代に人々が想像していた近未来を舞台にしたラブロマンス。
『ポータブル空港』、『space station No.9』と続くSF3部作の完結編である。

【第11作】space station No.9（2005年）

監督：百瀬ヨシユキ
原作・音楽：中田ヤスタカ(capsule
中田ヤスタカの楽曲で、この曲を原作としたスタジオカジノ（スタジオジブリ）の劇場アニメ作品の題名でもある。
『ポータブル空港』から『空飛ぶ都市計画』へと続くSF3部作の第二作である。

【第10作】ポータブル空港（2004年）

監督：百瀬ヨシユキ
音楽：中田ヤスタカ
スタジオカジノ（スタジオジブリ）の劇場アニメ作品である。2004年5月29日、映画『キューティーハニー』と同時公開。
『space station No.9』、『空飛ぶ都市計画』と続くSF3部作の第一作である。

【第9作】ギブリーズ episode2(2002年）

監督：百瀬義行
『猫の恩返し』と同時上映で公開。
主人公は架空のアニメーション会社「スタジオギブリ」で働く人々＝ギブリーズの面々。「episode2」では、職人気質のカレー店主とギブリーズ3名の炎の激突「カレーなる勝負」、初恋はたった一度だけ…そんな切ない思いを情感たっぷりに描く「初恋」、他、4つのショートショートで構成されます。

【第8作】空想の機械達の中の破壊の発明（2002年）

監督：庵野秀明
浮遊戦艦、潜水艦、地底戦車、さらには機動歩兵など、虚実織り交ぜた空想の兵器たちが登場する。破壊の限りを尽くす彼らだったが、最後に巨大な大爆発が発生し全てが灰燼に帰す。本作では人物（キャラクター）が一切登場しない。
本作全編を通しセリフは平淑恵によるナレーションのみであり、それ以外の音としては効果音や久石譲の手掛けた音楽だけである。

【第7作】空想の空飛ぶ機械達（2002年）

監督：宮崎駿
初めに、擬人化された豚の姿で描かれた監督が登場し、『天空の城ラピュタ』の乗り物が解説される。ついで19世紀の西洋人が空想した未来の飛翔機械がユーモラスに紹介され、それらの空飛ぶ機械達が文明の発展と共に進歩していく様子がイマジネーション豊かに描かれる。

【第6作】めいとこねこバス(2002年）

監督：宮崎駿
上映時間は約14分。
主人公のメイはある日、自宅の庭で、生き物のように振舞う不思議なつむじ風に遭遇する。メイは慌てて部屋に避難するが、つむじ風も部屋の中に入ってきてしまう。好奇心旺盛なメイはそのつむじ風を部屋の中に閉じ込める事に成功する。つむじ風の正体は、親からはぐれたこねこバスだった。

【第5作】コロの大さんぽ(2002年）

監督：宮崎駿
上映時間は約15分。
ある日、仔犬のコロは飼い主の少女サワ子の後を追おうとして家を抜け出し、迷子になってしまう。

【第4作】くじらとり（2001年）

監督：宮崎駿
上映時間は約16分。作：中川李枝子・絵：大村百合子の童話、『いやいやえん』（1962年福音館書店刊）の第二話を原作とする。
ちゅーりっぷ保育園ほしぐみの男の子たちは、積み木で船を作り「ぞうとらいおんまる」と命名し、くじらをとりに空想の大海原へ出航する。

【第3作】フィルムぐるぐる(2001年）

監督：宮崎駿
田中敦子の原画による、滑らかなフルアニメーションがエンドレスに流れる。
以下の8つの映像からなる。
「華麗なる舞踏会」「ランプータンの冒険」「魚の魚」「タコレーター」「ぴよぴよバーバ」「ぼうぼう君」「マダラン界」「進化論」

【第2作】ギブリーズ（2000年）

監督：百瀬義行
スタジオジブリ制作の短編アニメーション作品である。2000年に日本テレビ系列で放送された。2002年には続編「ギブリーズ episode2」も制作され「猫の恩返し」との2本立てで劇場公開された。

【第1作】On Your Mark（1995年）

監督：宮崎駿
CHAGE and ASKAが発表した楽曲「On Your Mark」のプロモーション・フィルムとして作成された、スタジオジブリ制作のアニメーション作品である。
同時上映『耳をすませば』の上映前に6分48秒（本編は6分37秒）の短さで上映された。
地表が放射能で汚染され、病気が蔓延し、人類が地下に住むようになった世紀末後の未来の都市が舞台。