SCP財団(SCP Foundation)とは【徹底解説まとめ】

SCP財団とは、現代の科学では説明不可能な物品、物体、場所、現象、概念を、一般の人間の目から遠ざけ、「確保」、「収容」、「保護」をすることを目的とする秘密組織「SCP財団」を舞台としたオカルトシェアワールドである。異常存在である「SCPオブジェクト」の詳細をまとめた報告書という形で公式wikiにまとめられており、その数は世界中で10,000を超える。発祥の地であるアメリカを「本部」とし、日本を含め世界中に「支部」を持っている。

AK-クラス:世界終焉シナリオ

AK-クラス:世界終焉シナリオは、全人類の知覚プロセス・思考プロセスのどちらか、あるいは両方が崩壊し、「すべてが狂ってしまう」シナリオ。あらゆる常識が変化してしまい、「人間らしい」と考えられているものが崩壊してしまうことを指す。「人々から文明が消滅する」=「事実上の世界の終焉」という形を取ったやや珍しい世界の終わり方。「その図形を見ると、無性に何かに書き写したくなり、他の活動よりも図形を書き写すことを優先してしまう、平面上の図形(SCP-571 自己喧伝性感染図形)」が有名。これが全世界の人間に広まってしまえば、生理活動よりも図形を書き写すことを優先してしまい、結果的に文明が崩壊してしまう、というもの。

CK-クラス:再構築シナリオ

CK-クラス:再構築シナリオは、歴史や物理法則が上書きされ、今いる世界の常識とは別の常識に変化してしまうシナリオ。「無意識のうちに考えたことをそのまま現実に反映してしまう最強クラスの現実改変者である、1人の幼女(SCP-239 ちいさな魔女)」が有名。SCP-239がサンタはいると思えばサンタが出現するし、アメリカ合衆国なんて存在しないと考えればアメリカ合衆国は消滅する。また日本支部には、「第二次世界大戦当時の日本軍と現代の自衛隊が戦い、勝利することで、日本の敗戦という歴史を無かったことにできる装置(SCP-1941-JP その時歴史が動かなかったら)」というものがあり、歴史を書き換えようとする派閥と今の正常を守っている財団が戦った記録がある。

GH-クラス:”デッドグリーンハウス”シナリオ

GH-クラス:”デッドグリーンハウス”シナリオは、地球上の80%以上の生命体は死滅するが、地球は存続し、生命活動を再開することが可能なシナリオ。多くのK-クラスシナリオの中で最も救いのあるシナリオ。なぜなら、SCP-2000(機械仕掛けの神)の力で、人類文明を復活させ、世界の終焉を無かったことにできるからである。しかしSCP-2000に、K-クラスシナリオそのものを食い止める力はないため、財団は、世界滅亡が避けられなくなった場合、何としてでもGH-クラスもしくはGH-クラスと同等な状態にまで持ち込まなければならない。

IK-クラス:世界文明崩壊シナリオ

IK-クラス:世界文明崩壊シナリオは、「SCPオブジェクトの能力を直接の原因としない世界の終焉」シナリオである。例として挙げられるのは、隕石の衝突や超巨大地震などである。ただしこれらの被害が起こってしまった場合、封じ込めているあらゆるSCPオブジェクトが解放されてしまう可能性があるため、財団は対処する必要がある。「地面に穴を掘り、そこに卵を産み付けるという生態を持っているが、個体数があまりにも増えすぎてしまったために大量の穴が掘られ、プレートの崩壊を引き起こしてしまう危険性を持った、既存の生物学からは考えにくい魚の種類(SCP-1238 トンネルフィッシュ)」などが有名。このSCPオブジェクトによって引き起こされる災害は、この魚のせいであるとも取れるし、この魚は穴を掘っただけで、結果的にプレートが崩壊してしまった、とも取れるため、IK-クラスに分類されている。

NK-クラス:世界終焉シナリオ

NK-クラス:世界終焉シナリオは、「自己増殖する物質」によって、地球が覆いつくされてしまい、正常な生命活動ができなくなってしまうシナリオ。最も有名なものはSCP-871(景気のいいケーキ)だが、そのほかにも「一滴落としてできた染みが永遠に広がり続け、地球の自然環境を破壊してしまうインク(SCP-505 インクの染み)」なども有名。この染みによって地球そのものが「灰色の泥(グレイ・グー)」となってしまうために、「NK-クラス:゛グレイ・グー”世界終焉シナリオ」とも呼ばれている。

SK-クラス:支配シフトシナリオ

SK-クラス:支配シフトシナリオは、人間以外の「何か」によって地球の支配権が交代してしまうシナリオ。「人類の文明の終焉」=「世界の終わり」とされている。財団が収容しているいくつかのSCPオブジェクトから読み取れる真実として、地球は既に少なくとも2度、このSK-クラス:支配シフトシナリオが発生しており、元々地球を支配していた別の種族を、人類という新たな種族が駆逐、もしくは地球外に追放したと思われる。

XK-クラス:世界終焉シナリオ

XK-クラス:世界終焉シナリオは、何らかのSCPオブジェクトの影響によって、世界が再生不可能なまでに破壊される文字通りの「世界終焉」シナリオである。多くのK-クラスシナリオの中で最もイメージが付きやすく、また「最も発生の可能性が高く、かつ救いのない」シナリオである。「およそ30年後に復活することが推測されている、全長200キロメートルの巨人を封印している異世界へとつながる扉(SCP-2317 異世界への扉)」や「西暦5700年ごろに地球に衝突することが予測される、自我を持った小惑星(SCP-1548 きらいきらい星)」などが有名。

YK-クラス:世界終焉シナリオ

YK-クラス:世界終焉シナリオとは、別名「YK-クラス:エントロピー消滅事象」とも呼ばれており、宇宙の始まりであるビッグバンの対極にある、「宇宙の消滅=ビッグクランチ」が発生するシナリオ。XK-クラスが、地球は滅びるがその世界や宇宙は無事なのに対して、YK-クラスは宇宙そのものの消滅や世界の崩壊を引き起こす大規模なK-クラスシナリオ。「天才発明家二コラ・テスラが作り上げた、時間の流れを逆行させ、反エントロピー減少を引き起こしかねない装置(SCP-2700 テレフォース)」や、「小規模なビッグバンを内部で起こし、小さな宇宙を作り上げ、およそ30分後、小さな宇宙を崩壊させ、最終的にアップルパイにする、キッチン備え付けのオーブン(SCP-3049 ゼロから作るアップルパイ)」などが有名。特にSCP-3049は、「自分たちの宇宙が、最終的にはアップルパイになってしまう宇宙なのではないか」という疑惑があるために、それによっておこる現象をYK-クラスに指定している。

ZK-クラス:現実不全シナリオ

ZK-クラス:現実不全シナリオは、いくつかの現実が別の現実に上書きされ、「機能不全」を起こしてしまうシナリオ。CK-クラスとの違いは、ZK-クラスを引き起こしている存在が、「自分たちの外側の世界にいる、悪趣味なホラー作家のような集団」と呼ばれる存在、つまり「SCP財団というものを作り、そこで様々なSCPオブジェクトを創作し楽しんでいる、第四の壁の向こう側にいる筆者たち」であるという点である。「新たなSCPオブジェクトを創作しようとしている筆者の迷走ぶりが、なぜか財団の世界にまで影響を及ぼしてしまうという謎の現象(SCP-3999 私は私に起きること全ての中心にいる)」などが有名。

LV-zero:捲られたヴェールシナリオ

LV-zero:捲られたヴェールシナリオとは、SCP財団や世界オカルト連合、その他要注意団体などの存在が、一般人に広く知られてしまうというシナリオ。異常存在が世の中には存在する、という事実が明るみになることによって生じる混乱や、それによって新たなSCPオブジェクトの確保が難しくなる可能性が高くなることから、他のK-クラスシナリオとはややテイストの異なり、直接世界終焉にはつながらないシナリオとなっている。「ポーランドにて出現した、音楽家ショパンの顔を持つ全長120mの巨大なセミに対処したことでその存在が明るみになってしまった財団や要注意団体の姿を描いた報告書(SCP-1710-JP ショパン・ゴジラ)」や、「『人類を根絶する』という新たな目的のために自らその存在を明るみに出したSCP財団の凶行を記録した、由来不明のパワードスーツ(SCP-5000 どうして?)」などが有名。

ΩK-クラス:死の終焉シナリオ

ΩK-クラス:死の終焉シナリオは、何らかのSCPオブジェクトの影響によって、世界中のあらゆる生物すべてが「不死」になってしまうというシナリオ。ただし不死になるというだけで、体は老いていく。これによって、体が動かせないほどに老いてしまった人間が世界中に溢れることによるNK-クラスが起こってしまったり、一般人が不死になったことで世界中に溢れる異常存在に気づいてしまうことによるLV-zeroが起こってしまうなど、悪夢のようなシナリオ。「寝ている人の足元に20%の確率で身元不明の死体と、実際には死ぬことのないその人の命日が書かれた手紙が出現する現象(SCP-1344-JP 羨ましい)」や「人を殺すことができる、という至極普通の性質をもった、ただのナイフ(SCP-4515 お前を殺す物)」などが有名。

SD-クラス:”シャットダウン”シナリオ

SD-クラス:゛シャットダウン”シナリオは、何が起こるのが、何が原因なのかなど、一切の詳細が不明ながらも、ある時点から64日後に発生することだけが判明しているという謎のシナリオ。まだまだ発生すらしていないのか、もしくはすでに発生していて、明日には何かが起こってしまうのかなど、まったくわからない。しかし、このシナリオに対処するために、SCP-2000(機械仕掛けの神)が製造されたとされている。

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