2ちゃんねるのオカルトスレ「変なものを見てしまった」の名作を紹介!イラストもあり

本記事ではインターネット上の巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」のオカルト板に投稿されていた、「変なものを見てしまった」というスレの名作をまとめて紹介している。愛犬と一緒にキャンプに行ったユーザーが不可思議なものを見てしまった、という話だ。記事中では遭遇したバケモノと思しきイラストも掲載しているので、ぜひ最後まで楽しんでほしい。

何を言われているのかわからないけどとりあえず何かわからないものが
目の前にいて何か言っているその状況に気がどうにかなりそうだった
その時ずっと身構えてた犬が入り口にいるなにかに飛び掛った
「ッチャギャアアギャアアアアア」
と断末魔が聞こえた
犬に何かあったら困ると思った俺は勇気を振り絞って外に出た
そこにはさっきみたそれとそれに噛み付くうちの犬がいた
それはビタンビタンと魚のように水にぬれた地面をはねつつ
赤ん坊が泣き叫ぶような声をあげていた

俺はとっさに犬の首輪をつかむと行くぞと言って
その場から走って管理人さんのいる建物に走って向かうことにした
犬はちゃんとついてきてるか不安だったかちゃんと付いて来てるようで
一回返事のように吼えたのを確認した
右手にランタンを左手にガスガン
ベルトに鉈をさした状態でひたすら走った
キャンプ場とはいえ雰囲気を壊さないため外灯とかはなく
ランタンの光が頼りだった

道はある程度手入れはされてるけど
コンクリートじゃないし雨でぬれててびしょびしょ
正直腰が抜けそうなくらいびびってた俺は足元に気を配る暇なんてなかった
地面に出ていた気の根っこに足をひっかけた
見事にすっころんだ
崖っていうほどじゃないけど
すこし段差になってるところから落ちた
ランタンとガスガンは手元にあったけど
頭をちょっとぶつけたらしくて視界が不明瞭だった
犬が道のほうからこっちに向かって吼えてるのが見える
体を起こそうと思ったが上手いこと体が動かない
一瞬もうだめかと思った

>>1の犬(ジャーマンシェパード)の参考画像を置いておきますね

うちのはもっと細身かな

まぁでも犬がずっと吼えてたらしく
しばらくして視界がはっきりしはじめて
起き上がれた
崖っていうよりほんと段差だったから自力でのぼったんだけど
さっきまで元気に吼えてた犬の声が聞こえない
不安に思い急いで段差を上って道に戻った
そこにはさっきのそれと唸りながら距離を詰めずに
身構えてるうちの犬がいた

とにかく俺はそれの顔らしき部分に一発撃ち込んだ
8mmとはいえ所詮サバゲで使ってるエアガンだから
威力なんて大してないことはわかっていたけど
犬にこれ以上危険なことをさせたくなかった
ちょっと文字で表せない音でそれは鳴いた
そのまま俺はまた犬と一緒に道を走り始めた
いっこくも早く管理人さんのいる建物をへ
それだけを考えていた。

管理人さんがいる建物までは結構距離があったけど夢中で走った。
雨は土砂降りだし体中擦り傷なのか打撲なのか分からないけど痛いし
泥だらけで気持ち悪かった。
ただここで立ち止まったらやばいと思って無我夢中で走った。
なんとか管理人さんがいる建物にたどりついた。
カギはしまっていたが明かりはついていたので
思いっきり玄関の扉をたたいた。
管理人さんがあけてくれるまでの時間がかなり長く感じたけど
なんとか中に犬と一緒に入れた。
管理人さんが扉をしめると腰が抜けたように地面に座り込んでしまった。
俺は多分すごい大声で
「扉を!早く鍵を閉めてください!」と怒鳴った。

管理人さんは不思議そうな顔をしながら
俺と犬を見つつ鍵をしめた。
息があがっていたので俺はしばらく管理人さんに
何があったのかと問われても答えられなかった。
とりあえず談話室のようなところに通されて
タオルを渡してくれたのでそれで体を拭きつつ
出されたコーヒーを飲んで冷静さを取り戻そうとしていた。

犬のほうは管理人さんがタオルで体を拭いてくれていた
犬に傷らしい傷はなく安心した。
管理人さんが犬を吹き終わると
対面の椅子に座り
「どう?落ち着いた?」と言ったので
俺は事のあらましを語り始めた。
管理人さんはあいずちをうちつつ話を聞いてくれたが
次第にその表情は強張っていくのが分かった。

一通り話を終えると管理人さんは立ち上がり
談話室の片隅に置いてあるロッカーに向かい
鎖についた南京錠を外し中から猟銃?らしきものを持ち出してきた。
そして「戸締りを確認してくると言って他の部屋に行った。
管理人さんがいるのはちょっと大きめのバンガローみたいな感じで
部屋もそんなにあるわけではないと思うんだけど
管理人さんは中を走り回っていた。
しばらくして返ってきた管理人さんは
談話室にある暖炉に薪をくべはじめた
一通り作業が終わると猟銃を片手に管理人さんは俺の対面に座り
厳しい表情で話をはじめた。

石川県民だけど場所特定した
Aヶ丘だな?

近所でもその化け物でるって有名だよ
名前はシシノケ

ごめんちがう

管理人さんが話したことをまとめると
この山には昔から土俗?の神の類がいると言われていて
管理人さんはこの山を所有する一族らしくて
昔からそういう話は聞いていたらしい
姿形や特徴は俺が話したものとほぼ同じのもので
カモシカを食べたりするという話が残ってるらしい
管理人さん自体は見たことないらしいんだけど

ナメクジのような化物を見たという話をお客さんからされたこともあるらしい
今回管理人さんが驚いたのは
滅多にいないけど見たお客さんはいたけど
襲われたとか追いかけられたとかそういう体験談がないかららしい
管理人さんはそういうのは信じないタイプらしいが
俺のただならぬ様相を見てちょっとやばいと感じたらしい
管理人さんと俺と犬のまぁ3人でその夜は談話室で過ごした。

どうでもいい事言うようだけど、
犬に折角ルッツって名前があるんだからルッツと表記してくれまいか?

了解、前のほう読んでない人がいたら分かりずらいと思って犬で表記してた
ちなみに名前の由来はコルネリアス・ルッツ上級大将

やっぱ野槌か

誰かが書いてたが
野槌ぽいわ

シシノケぐぐったがなんもでん

漢字で書くと「四肢除け」
四肢のない芋虫みたいなやつ
ただ蠢いているだけで人に害はないらしいよ
だから地元の人たちもそんなに怖がってない

仮にその神の類がいたとして銃でダメージを与えられるのか疑問に思った

描いた。
dotup重いなぁ。

見たことあるの?
まさにそんな感じだった
開いたときまじでびびったよ

午前2時くらいだろうか
俺は疲れていたせいかいつの間にか寝てしまっていたみたいで
管理人さんに肩を揺すられて起こされた
外から例の赤ん坊の泣き声がするらしい
ルッツも俺の足元で身構えていた
管理人さんも俺も外を見る勇気はなかった
とりあえず暖炉の火を絶やすまいと二人で薪をくべた
管理人さんの話だと人を食うという話はないらしいけど
襲われたのは事実だから警戒を解くわけにはいかなかった
ふと話しかけられた声の内容を思い出した
イトッシャノウ?
このことを管理人さんに話してなかった。
管理人さんに話すとわからないと言うが
言葉のニュアンスから金沢弁か石川県の方言ではないかということだ

石川県…やっぱりシシノケなんじゃ…

シシノケじゃないのかな?
かなり特徴が一致してるんだけどな…

俺は生まれも育ちも石川県金沢市だけど
父も母も他の県の人間で家族間で金沢弁を使うことは少なかった
同級生も転勤族とかが多くてあまり金沢弁を使う人間が少なかったせいか
意味を理解することは今もできていない
分かる人いたら詳細たのむ

管理人さんもいざ例の声が聞こえると
いてもたってもいられなくなったらしく
二人で玄関のほうにいき外の様子を
窓から覗いた。
外は相変わらず真っ暗な状態だったが
確かに赤ん坊のような泣き声は玄関のほうから聞こえてきた
そのときドン…ドン…と鈍い音で玄関の扉をたたく音が聞こえた。
地響きって言ったほうがいいかもそんな感じ
木製の扉をドン…ドン…と
地響きのような音と雨の音赤ん坊の泣き声が不気味さを変に増徴させていた

こわい…

怖いけどおもしろい

いとっしゃのう=気の毒にねぇ、かわいそうな

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